◆水道光熱費の平均費用はいくら?
家計費の中で、水道光熱費は必要不可欠ではあるものの、節約の余地が残っていたりもします。毎月必要となる固定費だからこそ、しっかりと見直ししたいですね。
では、一般の家庭ではどれくらいの水道光熱費を使っているのでしょうか? 季節や地域による費用の違いなども見ていきましょう。
特に引っ越しなどで、新居で生活が始まる方には、最初に水道光熱費を管理することをおすすめします。生活をしていくうえで、どれだけの固定費がかかるかを把握するのは大切なこと。住まいや地域によって変化するものですから、まずいくら必要になるかを見ておく必要があります。
◆水道光熱費 世帯平均 月1万8485円
まずは、水道光熱費に平均でどれくらいかかっているのかを見てみましょう。図は、総務省が行っている「家計調査」から2019年の水道光熱費をピック アップしたものです。総世帯の平均は1万8485円となっており、そのうち電気代が9100円。電気代が全体の5割近くを占めていることがわかります。
単身世帯では、どれも金額が少なくはなっていますが、合計すると1万1652円。家賃以外に光熱費として1万2000円程度は見積もっておいたほうがよさそうです。いずれにしても、毎月かかるお金、それも絶対必要なお金ですからしっかりと予算化しておく必要があります。
また、自分の家の水道光熱費がこれらから大きくかけ離れている場合は要注意です。どこかに無駄使いがないか、電気の契約内容などを確認しておきましょう。
◆水道光熱費全体は減少傾向、電気の割合増
次に過去の水道光熱費がどう変わってきたかを見ておきましょう。表は、2人以上の世帯の2013年から2019年の1カ月の水道光熱費の平均です。2013年と比べると2019年の光熱費合計で1200円程度の減少となっています。1カ月に1200円の減少は大きいですね。
特に、ガスは13%、他の光熱は32%減。電気代はほぼ横ばいといったところですから、エネルギーの電気化が進んでいるのかもしれません。
◆水道光熱費の平均費用、冬と夏では1万円以上の差!
次に月別にかかる費用を見てみましょう。上の表は、2人以上の世帯での月別の水道光熱費です。一番安い月が、7月の1万7678円。高い月が2月の2万9286円となっています。なんと、1万円以上も開きがありますね。
電気代、ガス代、灯油などの他の光熱ともに夏に比べて冬のほうが高くなっているのがわかります。夏の冷房の費用より、冬の暖房の方が光熱費に大きな影響があることがよくわかります。
また、灯油やガスよりエアコンによる暖房のほうが費用は高くつくことが多くあります。エアコンも省エネタイプのものなどを選ぶと、費用が抑えられることになりますので、対策の1つとして考えておきましょう。
◆1カ月の水道光熱費、北陸と沖縄では年間9万8600円ほどの差
最後に、地方別の水道光熱費をみてみましょう。一番安くあがっているのが、沖縄の1万9061円。逆に、北陸が2万7284円と一番高い地域になっていま す。その差は、8223円。1カ月当たりの差になるわけですから、年間にして約9万8600円。これは大きな違いですね。
一番費用がかかりそうな北海道は、他の光熱が6125円と他よりかなり高くなっています。北海道には各家庭に灯油タンクが設置され、タンクローリーから直接給油するほどの灯油文化。灯油での暖房で光熱費が節約されている様子がわかります。
いかがでしたか? これらの平均値と実際にかかっている水道光熱費を比較してみると節約するべきポイントや今後の光熱費の予想などがわかるのではないでしょうか? 節約効果が大きくでる水道光熱費。是非、平均データと比べて対策を練ってくださいね。
文=福一 由紀(マネーガイド)
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April 18, 2020 at 06:10AM
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