「Das Beste oder nichts.(最善か無か)」という企業スローガンを掲げていた時代のプロダクトが、モデルコード『W124』のメルセデス・ベンツのミディアム/Eクラスです。その特徴をザックリいえば、アナログ時代の集大成、かつ、デジタル時代の幕開け、という側面を持ち合わせます。呼吸するシートと呼ばれるその作りは、座面にコイルスプロングを採用し、中間層にヤシガラ(ヤシの繊維)、そして表皮という具合に、通気性さえ配慮されていました(高コスト)。
タフな直6エンジンは、クローズドデッキ構造で強度があり、空冷911同様にOHしてでも乗る価値があります。190で初めて採用された後輪のマルチリンクサスペンションも秀逸。単なるセダンやワゴンに見えても、路面をとらえる感触は半端なスポーツカーを凌ぐほど。ただただ感心します。
W124のデビューは1984年。翌年に日本でも発売開始。遅れてステーションワゴンが登場します。その他、ボディタイプは2ドアクーペやカブリオレもあり、多彩なラインナップも特徴です。物件数はステーションワゴン、セダンの順で多いかと思います。
マイナーチェンジは1994年モデルから。ただし、1993年モデルは通称ビッググリルと呼ぶMC前のエクステリアとMC後のエンジンを組み合わせた1年限りのモデルが混ざります。今回お邪魔したW124専門店『ブロウ』代表の磯野さんによれば、「MC前にこだわる方もいれば、MC後からMC前に乗り換える方もいらっしゃる」とのこと。なんか趣味性が昔と段違いで驚きです!
2020年1月現在、W124の相場観は、乗り出し100万円台前半から200万円あればアレコレ選べるという感じ。右ハンドル車の設定もあり乗りやすく、中年のお財布に優しいヤングタイマーなW124です。しかし、バブル時代の名車なので物件数は多かったものの現在は枯渇気味。いまがラストチャンスかもしれませんね(相場的にも)。
ただし、中古車は玉石混交。相応に目利きが必要です。また、電子パーツも使っているモデルなので、サードパーティ乱発のメンテナンス履歴の車両だと、かなり苦労を強いられます。よって、ベース選びはココでも重要。培ってきた中年の審美眼が試されます。
展示場の物件を観察すると、フロントバンパーにコーナーポールを装着した車両が多いことに気付きました。コレはつまり、新車から大事に乗ってきた車両の証です。手入れして乗るには素性のいい物件選びが肝要です。
イタリア人デザイナーのブルーノ・サッコが手掛けた名車W124。30年以上を経過し立派なクラシックとなりましたが、いまなお新鮮で上品に映ります。 ボディサイズはステーションワゴンでも全長4,765×全幅1,740×全高1,490。このサイズ感も魅力ですね。
この時代、車名の数字はエンジン排気量と直結しますので初心者の方でもわかりやす車両かと思います。昔、W124に憧れていたというクルマ好きなら、迷わず乗りたい90sメルセデスなのです。
Text:Seiichi Norishige(中年B)
Video:Akira Sekizawa
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【バブルの名車】ベンツの「W124」は、いくらで買えるのか?(FORZA STYLE) - Yahoo!ニュース
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