Wednesday, August 3, 2022

ビタミンKに細胞死を防ぐ効果 東北大研究グループ発表 - 河北新報オンライン

東北大病院と東北大医学部

 血液凝固や骨形成促進の作用で知られるビタミンKに、フェロトーシス(脂質酸化細胞死)と呼ばれる細胞死を強力に防ぐ作用があることが分かった。フェロトーシスはアルツハイマー病などの神経変性疾患や腎臓病、肝臓病などを悪化させるとされ、ビタミンKが治療に応用できる可能性があるという。東北大大学院医学系研究科の三島英換非常勤講師らの研究グループが発表した。研究成果は3日付の英科学誌ネイチャー(オンライン)に掲載された。

アルツハイマーなどの治療に可能性

 フェロトーシスは酸化した脂質が細胞内に蓄積することで誘導される細胞死の一つ。研究グループはマウスを使った実験などで、還元型のビタミンKが抗酸化物質として働き、脂質の酸化を抑えることで細胞死を抑制する仕組みを突き止めた。

 さらに、50年以上も正体不明だったビタミンKを還元する酵素の正体が「FSP1」であることも発見した。ビタミンKは抗凝固薬ワルファリンによる中毒時に解毒剤として使われているが、還元酵素は長い間、分からなかったという。

 現在、独ヘルムホルツ研究センター客員研究員の三島氏は「ビタミンKは多量でも副作用がなく、治療の有効性が期待できる。生命進化の上で、抗酸化作用がビタミンKの本来機能の一つだったのではないかと推測される」と語る。

 実験で効果を示したビタミンKは食事で接種できる量の1000倍程度あり、食べ物でフェロトーシスを予防できるわけではないという。

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