新型コロナウイルスの影響で業績が悪化した福祉施設などを支援する公的融資制度を巡り、業務委託料の名目で現金をだまし取ったとして、福岡県警は1日、大阪府寝屋川市議、吉羽美華容疑者(42)(大阪府寝屋川市)ら男女5人を詐欺容疑で逮捕した。県警は大阪府や福岡県内の福祉施設、医療法人などが受けた十数件の融資30億円以上のうち、十数億円が吉羽容疑者らの手に渡っていたとみて調べる。
発表では、5人は2020年7~12月、堺市の福祉施設に対し、独立行政法人「福祉医療機構」(WAM、東京)の「新型コロナウイルス対応支援資金」制度について、「特別な条件で融資が可能で、返済しなくても民事上の責任は負わない」などと偽り、同年12月中旬、この施設に1億2000万円の融資を受けさせ、うち5940万円を業務委託料などの名目でだまし取った疑い。吉羽容疑者は融資を持ちかける際に市議の名刺を見せていたという。
同機構によると、同制度は20年2月の制度開始から今年3月末までに全国で約3万9000件、約1兆9812億円の融資実績がある。融資時の仲介は不要だが、同機構には「仲介手数料を払えば、融資の半額の返済が不要になる」「特定の団体を通じないと融資が受けられない」などの虚偽の説明を受けたという相談が3月末までに約80件寄せられ、ホームページで注意喚起していた。
吉羽容疑者は寝屋川市出身。07年に同市議に初当選し、11年に再選された。その後、12年の衆院選など国政に計3回挑んだものの、いずれも落選。19年の寝屋川市議選で3選を果たした。
からの記事と詳細 ( 吉羽美華・寝屋川市議ら5人、詐欺容疑で逮捕…コロナ融資巡り委託料名目で十数億円被害か - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/tJv3zsU
日本
0 Comments:
Post a Comment