一人暮らしを始めるときには、引越し代や物件の初期費用、生活費がいくらかかるのか気になるものです。あらかじめ大まかな費用を把握しておけば、必要な準備を整えやすくなるでしょう。
1ヶ月の生活費を抑えるには、支出の多くを占める家賃をいくら支払うのかも慎重に検討する必要があります。この記事では、一人暮らしでいくらあれば生活できるのかを解説します。
一人暮らしの平均的な生活費
毎月の生活費がいくらかかるのかは、ライフスタイルによって異なります。
総務省の2022年「家計調査」(※)によれば、賃貸物件を借りて一人暮らしをしている人の、家賃を除く平均的な生活費は次のとおりです。
費用項目 |
金額 |
---|---|
食費 |
3万6,765円 |
水道光熱費 |
1万1,698円 |
家具・家事用品 |
4,483円 |
衣類・履物費 |
5,715円 |
保健医療費 |
6,664円 |
交通費・通信費 |
1万8,971円 |
教育・娯楽費 |
1万8,038円 |
その他(雑費、交際費など) |
2万1,398円 |
合計 |
12万3,732円 |
上記の金額を目安として、無理なく支払える家賃や自身の生活費について考えてみましょう。
※ 総務省「家計調査・家計収支編・単身世帯・2022年(第8表 住居の所有関係別1世帯当たり1か月間の支出)」
生活費を安く抑えるためのコツ
毎月の生活費を安く抑えるには、日々の節約に加えて、慎重に物件を選ぶことが大切です。それぞれのコツについて紹介します。
自炊を心がけて外食を減らす
できるだけ外食を減らし、自炊の回数を増やすと節約につながります。ただし、毎日自炊をするのは大変なので、外食の上限額を決めておくと、出費を抑えながら息抜きもできるでしょう。
自炊の負担を減らすには、一度で多めに料理をつくり、小分けにして冷凍保存しておくと便利です。無理のない範囲で自炊にチャレンジしてみましょう。
都市ガスの物件を選ぶ
一般的に、都市ガスの方がプロパンガスよりも、毎月のガス代が安いといわれています。入居してからガス会社を変えるのは難しいので、初めから都市ガスの物件を選ぶとよいでしょう。定期的に契約プランの見直しを行うことも大切です。
スマートフォンの契約プランを見直す
スマートフォンの普及に伴い、さまざまな契約プランが提供されています。毎月のスマートフォン代が負担だと感じている場合は、格安のプランに変更することも考えてみましょう。
また、インターネット回線などとセットにすると、割引になるキャンペーンを行っていることもあります。こまめに情報をチェックして、検討してみるのもいいでしょう。
毎月の家賃について検討する
食費や水道光熱費、通信費用などの見直しは、生活費の節約につながりますが、これらの費用を削減するのには限界があります。出費を大きく抑えたいときは、支出の中でも大きな割合を占める家賃の見直しを検討していくことが大事です。
一般的に、無理のない家賃の目安は手取りの3分の1以内といわれています。ライフスタイルや手取りの額によって割合は違ってくるものの、収入とのバランスを見て家賃を考え、負担が大きくならないようにしましょう。
物件を選ぶ際は、優先したい条件を決めて、その他の条件は妥協することも出費を抑えるために必要です。
都市ガスが使える物件 家賃相場を調べる部屋を借りるのにかかる初期費用
一人暮らしを始めるのに必要な初期費用について紹介します。
物件を借りるための費用目安
物件を借りる際にかかる費用は、一般的に家賃の4~6ヶ月分といわれています。
項目別に金額の目安をまとめると、次のとおりです。
費用項目 |
金額の目安 |
---|---|
敷金 |
家賃の0~2ヶ月程度 |
礼金 |
家賃の0~2ヶ月程度 |
前家賃 |
家賃の1ヶ月程度 |
日割り家賃 |
家賃の日割り計算額 |
仲介手数料 |
家賃の0.5~1ヶ月分+消費税 |
火災保険料 |
1万5,000~2万円 |
鍵の交換費用 |
1万~2万円 |
引越し、家具家電の購入費用
賃貸物件の契約に関する費用のほかにも、新居への引越し費用や家具家電の購入費用などがかかります。
引越し費用は、一人暮らしの場合で4万~8万円が相場とされています。ただし、引越し費用は、引越しの時季や距離、荷物の量などによって大きく変わるため、複数の会社に見積もりを依頼して比較・検討することが大切です。
また、家具家電の購入費用は、生活に最低限必要なものを新品でそろえた場合、一人暮らしであれば20万~30万円程度を見込んでおく必要があります。
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初期費用を安く抑えるためのポイント
物件を借りるための初期費用を安く抑えるには、いくつかのポイントがあります。
敷金・礼金のかからない物件を選ぶ
物件の中には、敷金や礼金がゼロの部屋もあります。家賃の数ヶ月分となる敷金・礼金がなくなれば、初期費用を大幅に抑えられるでしょう。
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フリーレントの物件を選ぶ
入居後の一定期間は家賃が無料になるフリーレント物件を選べば、浮いた家賃分を引越し費用や家具家電の購入費用などに充てることができます。
周辺の物件と比べて家賃が適正な水準にあるかを確認したうえで、フリーレントの期間が終了した後の家賃負担などを考えながら自分に合った物件を選んでみましょう。
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仲介手数料の安い不動産会社を選ぶ
賃貸物件を契約するときは、家賃0.5~1ヶ月程度の仲介手数料を不動産会社に支払うのが一般的です。
仲介手数料の上限は法律で明確に決められているのに対して、下限については特に決まりがありません。そのため、仲介手数料が安い不動産会社を選べば、初期費用の負担を軽減できます。
ただし、仲介手数料の安さだけで不動産会社を選んでしまうと、自分に合った物件を見つけにくくなる恐れもあります。サービス内容とのバランスを考えて、不動産会社を選びましょう。
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必要な家具家電を絞り込む
新しい生活を始めるにあたって、冷蔵庫や洗濯機、照明、寝具など、生活に最低限必要なものはそろえておく必要があります。ただし、テレビやラグなど、生活の必需品ではないものは、最初からそろえておく必要はありません。
新品にこだわりがなければ、リサイクルショップなどで中古品を購入してみるのもいいでしょう。必要な家具家電をリスト化して優先順位をつけて、無駄な支出をできるだけ抑えましょう。
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一人暮らしにかかる生活費の目安は?
総務省の2022年「家計調査」によれば、賃貸物件を借りて一人暮らしをしている人の、家賃を除く平均的な生活費は12万3,732円です。このデータを基に計算すると、家賃7万円の物件を借りた場合、毎月の生活費は「19万3,732円」かかります。ライフスタイルによっても必要な金額は異なるので、どこにお金をかけて、どこを抑えるのかをしっかり考えましょう。
生活費を抑えるポイントは何?
毎月の生活費を抑えるには、まず食費や水道光熱費、スマートフォン料金などを見直しましょう。しかし、費用を減らすのは限界があるので、支出の大きな部分を占める家賃を抑えることを検討してみましょう。
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December 12, 2023 at 08:29AM
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