茨城県日立市役所前と東海村役場に車が突っ込んで3人が重軽傷を負った事件で、村役場への建造物損壊容疑で逮捕された自称運転手、益子泰容疑者(53)=日立市=が、1999年に臨界事故が起きた同村の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCО)」に健康被害を訴えていたことがJCOへの取材で明らかになった。県警は、益子容疑者が一方的に恨みを村に転嫁した可能性もあるとみて詳しい動機を調べている。
県警は、益子容疑者が6日午後1時ごろ、乗用車で日立市の事件を起こした後、自宅がある団地で車を乗り換え、東海村役場に突っ込んだとみている。県警によると「東海村に恨みがあった」という趣旨の供述をしており、日立の事件への関与もほのめかしている。
JCOによると、益子容疑者は99年の事故後に「経済的な損害を受けた」として補償を要求。2016年12月~17年5月にも4回電話し、健康被害を訴えた。事故では作業員2人が死亡し住民ら660人余りが被ばくした。一方、国は高線量の被ばくをした作業員3人を除き健康への影響を否定。JCOは3人以外の健康被害を認定しなかった。
益子容疑者はJCOでの勤務歴はないが、事故当時は現場から約350メートルの距離に住んでいたとみられる。知人によると、以前から事故による体調不良を主張し、通院していた。
また、益子容疑者が11月初旬に日立市役所を訪れていたことも、市関係者への取材で判明。自らの交通事故に関わる手続きのためで、その際はトラブルはなかったという。【木許はるみ、西夏生、田内隆弘】
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