(画像:123RF)
ビタミンDは腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素だ。紫外線の作用により、皮膚でもビタミンDは産生される。免疫力向上に役立つとの研究成果も報告されており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行後に注目度が上がっている。一方、消費者庁は2021年8月に未成年者での過剰摂取を注意喚起した。
グローバルにビタミンを提供しているオランダRoyal DSM社は、代謝型ビタミンD3製剤「ampli-D」を2021年3月からアジア太平洋地域で販売を開始した。同製品は、⾷品由来のビタミンD3に⽐べ3倍速く⾎中ビタミンD濃度を向上させるという。
Royal DSM社はビタミンDが病原体の排除を促進して過剰な炎症反応を抑制する免疫機能を発揮するメカニズムとして次の6点を挙げている。(1)自然免疫機能を促進する、(2)単球やマクロファージ内での抗菌ペプチド(カテリシジンとディフェンシン)の生合成を促進する、(3)免疫寛容が機能するように獲得免疫反応を調整する、(4)Th2サイトカインをTh1サイトカインに比べ優位にする、(5)ミエリン樹状細胞の抗原提示を抑制する、(6)ビタミンD受容体を持つB細胞の抗体生成を抑制する。
ビタミンDの摂取源となる食材は、魚肉および魚類肝臓、そしてキノコ類などだ。ビタミンDは日光を浴びると皮膚で7-デヒドロコレステロールから変換されるので、日光を浴びる量が少ないと不足しがちになる。ビタミンDの代謝物で、血中に存在する25-ヒドロキシコレカルシフェロール(「25(OH)D3」と略記される)の濃度が不十分な人がビタミンDを経口摂取しても、十分量に上昇するまでに数カ月を要するとされる。
ビタミンDは側鎖構造の違いによりビタミンD2~D7が存在する。このうち自然界に広く分布するのは、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3(コレカルシフェロール)の2種類だ。
消費者庁が18歳未満での過剰摂取を注意喚起
消費者庁は2021年8月25日、「未成年者におけるビタミンDを含む加工食品の摂取状況の調査結果等について」と題する発表を行った。調査対象は3~17歳の子の保護者または15~17歳の者。2020年11月に8978人を対象にウェブアンケート調査を行った結果、対象者のうち半数近くの4100人がビタミンDを含む加工食品を摂取していた。その者のうち1%強に当たる47人が食事摂取基準2020で定めている耐容上限量を超えていた。
消費者庁はこの調査結果を踏まえ、消費者に対する注意喚起や食品関連事業者への要請、関係機関などへの情報提供を行った。食品関連事業者への要請では、過剰摂取による健康への悪影響が生じることがないよう十分に情報提供するよう、健康食品関連団体を通じて2021年8月25日に通知を発出した。
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