インドネシア・西ジャワ州で21日午後1時20分ごろ、マグニチュード(M)5.6の地震があり、多数の死傷者が出ている。インドネシア国家防災庁(BNPB)は22日午後、確認された死者数は268人に達したと発表した。その多くは学校にいた子供だという。
BNPBによると、死者268人に加え、安否が未確認人の人は151人に上る。負傷者は1000人以上。2万2000棟以上の家屋が被害を受け、5万8000人以上が避難しているという。
インドネシア国家捜索救助庁のアンリ・アルフィアンディ氏は、犠牲者の多くは子供だと明らかにした。「(地震が起きた)午後1時過ぎには、子供たちは学校にいたからだ」という。
揺れによって建物の屋根が落ち、壁が崩れるなどの被害が相次ぎ、多くの人ががれきの下敷きになった様子。14歳のアプリザル・ムリヤディさんは地震発生時に学校におり、「部屋が崩れて両脚ががれきの下に埋まった」、「あっという間のことだった」とAFP通信に話した。
米地質調査所(USGS)によると、震源地はジャワ島西部にある西ジャワ州・チアンジュールの山間部。 震源の深さは約10キロだった。
チアンジュール周辺では複数の村が地すべりによって土砂に飲み込まれた。
被災地では大勢が病院に搬送され、その多くは屋外で治療を受けた。救助隊は倒壊した建物の下に閉じ込められているとみられる人を救おうと、夜通し作業にあたった。
インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は22日、被災地を訪れ、救助隊からの報告を受けたうえで、「がれきの下敷きになったままの被害者の救出を、最優先にするよう指示した」と述べた。
大統領は、被災地への支援を約束した。
大勢が骨折
21日には西ジャワ州のリドワン・カミル知事が地元メディアに対し、「負傷者のほとんどが倒壊した建物に押しつぶされて骨折している」と説明した。
チアンジュールの行政責任者ハーマン・スヘルマン氏も、負傷者の大半は壊れた建物のがれきに挟まれて骨折したと話した。
「救急車が複数の村から病院へ続々と到着している」と、スヘルマン氏はAFP通信に語った。「村には避難できていない人たちが大勢いる」。
カミル州知事によると、地震発生後、病院で数時間にわたり停電が発生したため、負傷者の多くは病院の駐車場で治療を受けた。
知事は21日夜、電力の完全復旧までに3日かかる可能性があるとツイート。携帯電話の電波状況も悪く、当局者に「多くの問題」を引き起こしていると付け加えた。
首都ジャカルタでも揺れ
震源地から約100キロ離れた首都ジャカルタでも揺れが感じられ、大勢が高層ビルから避難した。
「仕事をしていたら床が揺れた。揺れをはっきり感じた」と、弁護士のマヤディタ・ワルヨ氏はAFP通信に語った。
オフィス勤務のアフマド・リドワン氏は、「ジャカルタの人は(地震に)慣れているが、今はみんなすごく神経質になっていて、自分たちもパニックになった」とロイター通信に語った。
インドネシアは「火の輪」と呼ばれる、火山や地震活動が頻繁に発生する環太平洋火山帯に位置する。2018年9月にはスラウェシ島で発生した地震と津波により、2000人以上が犠牲になった。
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