今、旬を迎える秋サケの不漁が続き、価格も高騰。密漁も相次いでいます。なぜ、サケは取れなくなったのでしょうか。
■“サケの密漁”相次ぐ イクラ抜き取りも
海上保安官:「室蘭海上保安部だ!動くな、何をしていた?」
密漁した男:「サケ釣っていました」
海上保安官:「ダメでしょう」
サケを密漁していた男を検挙する瞬間です。北海道内では先月以降、川を遡上(そじょう)してきたサケの密漁が相次いでいます。さらに、釣り場に、無残な姿で捨てられたサケ。腹は切り割かれ、中のイクラが取り出されています。
撮影者:「イクラだけ抜いて、サケを捨てるのは、人としてどうなのかなと思いますね」
■価格は“10年で2倍”に…切り身減らし販売
今、価格が高騰しているサケに起きている異常事態。
アキダイ・秋葉弘道社長:「階段を駆け上がるように(値段が)上がってきた。今年は、さらに値段が上がっている」
値上がりしているのは、「秋サケ」として親しまれている国産のサケです。養殖のサーモンなどと区別され“シロザケ”とも呼ばれています。
この日の店頭価格は、100グラムあたり199円。去年から20円の値上げとなり、10年前に比べるとおよそ2倍です。
価格を据え置くために、こんな努力も行っているといいます。
秋葉社長:「3切れにすると、価格帯のほうがかなり上がっちゃうので。2切れにすることで、1回のお買い物の量を減らしてって形で」
1パックあたりの切り身を3切れから2切れに減らし、できるだけ値上がりを抑えました。それでも…。
買い物客:「高いなと思いますね。(子どもに)なるべく魚で栄養を、と思うんですけど、値段が上がってると、(子どもに)口にさせる機会も減っちゃうなと」「(買う)頻度が少なくなりました。前は朝食とかに出してましたが、他の物にしてます」
秋さけの主な産地・北海道の漁獲推移を見ると、この30年で、ピーク時の3分の1程度に落ち込んでいます。
■イクラも高騰 価格3倍も「利益なし」
さらに深刻なのは、サケの卵・イクラです。
北海道産のイクラをたっぷり乗せた自慢の一品。都内のイクラ丼専門店は、止まらない仕入れ値の高騰に頭を悩ませていました。
いくら丼 波の 自由が丘店・川面信也店長:「毎年、イクラの値段は上がり続けていまして。創業した当初が1キロ2500円くらいで仕入れられていたのですが、今は1万円近くの値段になっております」
イクラの仕入れ値は4倍に。経費削減に努めるも価格改定は免れず、創業当時880円(税込み)だったイクラ丼は、今では2310円(税込み)。6年でおよそ3倍の値段になりました。
川面店長:「漁獲量がすごく減ってると言っていまして、イクラを扱うメーカーさんも、だいぶ減ってきて。年間量を確保するのも大変で、利益は今、出しづらい状況」
■“海水温”に異変 歴史的不漁に
なぜ、サケは取れなくなってしまったのでしょうか。専門家は、次のように話します。
道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場 卜部浩一研究主幹:「北海道も含め、サケが増えるか減るか。海に下りた直後の海の環境が、サケにとって生き延びやすかったか、生き延びにくかったかによって、大きく左右されると考えられています」
北海道の川で誕生したサケは、海に下りて5月から7月にかけて沿岸部で過ごします。その時期、海水温は稚魚の成長に適した状態だったのですが、現在、適した温度の期間が短くなっていることで、サケの減少を招いているというのです。
先月20日時点でのサケの漁獲量は、去年の1.6倍と回復傾向にあるとはいえ、値下がりは期待できないといいます。
卜部研究主幹:「まだまだ今までに比べたら、不漁の真っ最中にある状況なので。値段が大幅に安くなるというのは考えづらいと思います」
(「グッド!モーニング」2022年11月2日放送分より)
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November 02, 2022 at 12:14PM
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“秋サケ”“イクラ”価格高騰 店も苦悩…歴史的不漁 理由は「海水温の異変」[2022/11/02 14:14] - テレビ朝日
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