Monday, November 28, 2022

携帯電話料金いくら払ってる? 大手4社平均月額8913円、格安スマホ3889円...調査で判明 そして、「大容量」プランユーザーは、使い切れているのか? - J-CASTニュース

   携帯電話料金の値下げ競争が一段落したいま、みんな毎月の携帯電話料金をいくらくらい支払っているのだろうか。

   モバイル市場専門の調査会社「MMD研究所」(東京都港区)が2022年11月25日に発表した「2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」によると、大手4社の携帯電話料金(通信・通話・端末代の合計)の平均は8913円だという。

   また、実際に使用する通信データ容量は契約プランよりかなり少なく、特に大容量を契約している人は、実際に契約容量を使っている人は4分の1程度であることがわかった。

  • 携帯電話料金、いくら払っていますか?(写真はイメージ)

    携帯電話料金、いくら払っていますか?(写真はイメージ)

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オンライン専用プラン6478円、キャリアサブブランド5072円

   今回の調査は、スマートフォンを利用している18歳~69歳の男女3万6535人が対象。

   MMD研究所では毎年、携帯電話料金の定点観測を行なっており、昨年までは楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」が「1GB以下0円」だったことなどから、平均料金結果には含めていなかった。しかし、現在では楽天モバイルが「0円」をやめたため、今回から「大手4社」(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)と、楽天モバイルを除く「大手3社」に分けて集計している。

   まず、月々の携帯電話料金の支払い額を通信サービス別に聞くと、平均金額(通信・通話・端末代の合計)は大手4社が8913円、大手3社では9526円だった。また、オンライン専用プランが6478円、キャリアサブブランドは5072円、いわゆる「格安スマホ」のMVNO(仮想移動体通信事業者)が3889円となった【図表1参照】。

(図表1)携帯電話会社に支払っている平均月額料金(通信・通話・端末の合計)(MMD研究所調べ)
(図表1)携帯電話会社に支払っている平均月額料金(通信・通話・端末の合計)(MMD研究所調べ)

   続いて、端末代を除く通信・通話代に絞って聞くと、大手4社の平均額が4683円、大手3社が5150円、オンライン専用プランが3133円、キャリアサブブランドが2468円、格安スマホが1567円となった。

   それぞれのサービスの一番多い月額料金を調べると、大手4社が「3000円以上~4000円未満」(14.6%)、大手3社が「3000円以上~4000円未満」(15.2%)、オンライン専用プランが「2000円以上~3000円未満」(36.4%)、キャリアサブブランドユーザーが「2000円以上~3000円未満」(29.3%)、格安スマホが「1000円以上~2000円未満」(39.7%)という結果になった【図表2参照】。

(図表2)携帯電話会社に支払っている通信と通話代の月額料金(MMD研究所調べ)
(図表2)携帯電話会社に支払っている通信と通話代の月額料金(MMD研究所調べ)

   この【図表2】を見ると、大手4社と大手3社は「2000円以上~5000未満」を中心に、「1000円未満」から「9000円以上~1万円未満」まで、ほぼまんべんなく分布している。ところが、オンライン専用は「2000円以上~4000円未満」に、キャリアサブブランドは「1000円以上~3000円未満」に、格安スマホは「1000円未満」と「1000円以上~2000円未満」に集中していることがわかる。

   つまり、大手4社と大手3社以外のユーザーは、かなり意識的に携帯電話料金の「安さ」にこだわってサービスを選んでいるようだ。

   同じように、月々に支払っている端末の割賦料金を聞くと、大手4社の平均額が4230円、大手3社が4376円。オンライン専用プランが3345円、キャリアサブブランドが2604円、格安スマホが2322円だった。

   それぞれのサービスの一番多い割賦料金を調べると、大手4社が「2000円以上~3000円未満」(21.5%)、大手3社が「2000円以上~3000円未満」(21.5%)、オンライン専用が「2000円以上~3000円未満」(29.8%)、キャリアサブブランドユーザーが「1000円以上~2000円未満」(25.7%)となった【図表3】。

(図表3)携帯電話会社に支払っている端末の月額料金(MMD研究所調べ)
(図表3)携帯電話会社に支払っている端末の月額料金(MMD研究所調べ)

   こちらも、通信・通話代と同様に、大手4社と大手3社以外のユーザーは、意識的に端末料金の「安さ」にこだわってサービスを選んでいる傾向がみられた。

   ところで、かねてから契約時に結ぶ料金プランの通信データ容量と、実際に使うデータ容量との間に「落差」があることが指摘されているが、そのあたりの実情はどうなのだろうか。

   調査ではまず、現在契約しているスマホの月間のデータ容量プランを聞くと、大手4社と大手3社は「大容量(31GB~無制限)」がそれぞれ28.6%、24.4%と約4人に1人いるのが特徴だ。

   一方、オンライン専用プランは「中容量(8GB~30GB)」(70.9%)が7割以上に達し、キャリアサブブランドと格安スマホは「小容量(1GB以下~7GB)」がそれぞれ61.8%、71.8%と大半を占める結果となった。大手4社と大手3社以外のユーザーで「大容量」を選ぶ人は1%~2%以下だ【図表4参照】。

   次に、実際に直近の1か月で利用したスマホのデータ容量を聞くと、大手4社で「大容量」を使用した人は7.5%(契約プランは28.6%)、大手3社では7.6%(同24.4%)しかいなかった【図表5参照】。

   一方、キャリアサブブランドと格安スマホユーザーの場合は、契約プランと実際に使用したデータ容量の間にあまり差が見られなかった。賢くサービスを選択したうえで使っているということだろうか。

   調査は2022年9月17日~9月22日、スマートフォンを利用している全国の18歳~69歳の男女3万6535人を対象にアンケートを行なった。回収されたサンプルを人口構成比に合わせるためにウエイトバック集計をした。(福田和郎)

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November 29, 2022 at 09:45AM
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