しばし昨年7月初旬に時計の針を戻してみよう。日本不買運動はこの時から始まった。日本の韓国向け輸出規制措置によって始まった不買運動はさまざまな様相で現れた。特に消費財企業は「我々は日本とは無関係」と数えきれないほど繰り返した。韓日合作会社は叩かれるだけ叩かれた。おかげで輸入ビール市場の覇権は日本ビールから中国ビールへ移った。日本観光でなんとか保っていた旅行会社、韓国-日本路線を主力にしていた格安航空会社は白旗を上げた。
当時、日本不買運動の実効性に疑問が出てきていた。不買運動による副作用が想像以上に複合的だったことを目の当たりにしたためだ。両国産業が密接に関係していて日本を刺せば自分たちもケガをするような構造だ。そのため不買運動で韓国にも失うものがあると書いた。「にもかかわらず、価値があった」というのは、直接打撃を受けた人にとっては痛い言葉だ。この考えは変わることがない。
同じ論理で、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態で強化された反中国情緒も実益が少ないと考える。ここ1カ月間、あちこちから出る中国嫌悪と排斥現象がフィルターなしで伝えられた。これをあおる発言の程度が尋常ではない。韓国企業が中国でマスクを寄贈しても非難を浴びる。このあたりでこのような態度が社会に役立つものかどうかを冷静に振り返ってみなければならない。
もちろん、新型コロナが広範囲に拡散する前に中国入国者の管理をきちんと行わなかった政府の失策は残念だ。入国韓国人を隔離するなど事実上の入国制限を取りながらも堂々としている中国の態度は腹が立つ。当然、説明を求め、記録しておくべきことだ。
問題は新型コロナ「その後」だ。中国がいくら憎いといっても、関係を断つことはできない。このような現実でなければよいが、中国と交流を中断するのは不可能だ。中国経済依存度が高い韓国に加えられる衝撃が大きいためだ。中国材料・部品の輸入が難しくなれば生産に支障が出るのは自明のことだ。流通・観光・航空業に及ぼす悪影響はあえて計算する必要もない。
言ってみれば、私たちは今後も中国と「商売」をしていかなければならない運命だ。このような状況なのに、二度と飲まない井戸のように、唾を吐く行動は非理性的だ。一部の怒った市民だけの行動ではないためによぎる心配だ。今はいつにも増して大変な状況だが、新型コロナ事態はいつか必ず終わる。克服過程でどうすれば最も傷を受けなくてすむかを目標にしなければならない。新型コロナ以降の未来がないような発言と行動は悪影響を及ぼす。嫌悪と扇動ではなく理性と冷静さが必要だ。
チョン・ヨンソン/産業1チーム次長
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