Sunday, May 31, 2020

「35歳の自分が受け取る年金額」は一体いくらなのか 正しく知って準備する(NIKKEI STYLE) - Yahoo!ニュース

『35歳から創る自分の年金』

「自分たちは年金がもらえないかもしれない」――。もしもあなたが不安を抱いているようなら、老後資金について真剣に考え始めるべきだ。備えの第一歩は公的年金の制度をきちんと理解して、自分の受け取る年金額がどう決まるのかを把握すること。今回紹介する『35歳から創る自分の年金』は、社会保険労務士やファイナンシャルプランナーの資格を持つ30代の金融アナリストが同世代へ向けて書いたマネープランに関する啓発書だ。30年後に自分や家族が充実した暮らしを送るためには、いま何をすればよいのかを考える参考に役立てていただきたい。 ◇   ◇   ◇

著者の是枝俊悟氏は1985年生まれ。2008年に早稲田大学政治経済学部を卒業し、同年大和総研に入社しました。金融庁出向を経て、16年から大和総研金融調査部研究員として働いています。社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー(CFP)、証券アナリストなどの資格を持ち証券税制を中心に金融制度や税財政の調査・分析に従事しています。 働き方や育児についての情報発信にも積極的で、Business Insider Japanでコラムを連載中。長男誕生時に約2カ月の育児休暇を取得するなど共働き家庭で子育てを実践しています。著書に『徹底シミュレーション あなたの家計はこう変わる!』、『NISA、DCから一括贈与まで 税制優遇商品の選び方・すすめ方』や、共著の『「逃げ恥」にみる結婚の経済学』があります。

2050年の年金制度はどうなる

あなたは65歳に到達したとき、どのくらいの金額の年金を受け取ることになるのかをイメージしたことがありますか。漠然と不安を感じているものの、年金について具体的な知識はほとんどないという人も多いのではないでしょうか。著者の是枝氏は2020年に35歳になります。本書は「自分が65歳になって年金を受け取り始める2050年ごろ、年金制度はどのようになっているのだろうか」という問題意識から出発したマネープランの本です。まず、公的年金制度とは何かをしっかり押さえるところから説明が始まります。第1章で公的年金の仕組みが図解とともにわかりやすく解説されます。第2章では年金額がどのように決まるのか、様々な前提を置いたシミュレーションをもとにしながら示していきます。ここでは、経済状況の変化で年金受給額がどう変わるのかを理解するのが一つのポイントです。 シナリオは複数あります。本書は、厚生労働省が2019年に公表した「財政検証」に準拠して、6つのシナリオを紹介していきます。この中で、長期の実質経済成長率が最も高く(年率0.9%)、40年度の労働力人口が最も大きい(6195万人)ケースでは、モデル世帯の年金額が2050年に336万円になる見通しです。これは19年度の金額を26.4%上回ります。

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May 31, 2020 at 03:40PM
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