エンジンの性能で重要なのは、パワー(最高出力)だけではない。トルク(最大トルク)もクルマの走行性能を左右する。こちらも、大トルクを得るには大排気量にするか、過給するか、ディーゼルにするか、でどうしても高価なパワートレーンになりやすい。「高くてトルキーは当たり前」、では「安くてトルキーなクルマ」はどのモデルなのか?
最大トルク/車両価格 1Nmを得るのにいくらかかるのか?
1psいくらなのか、は車両価格(円)÷最高出力(ps)で求められる。
では、トルクはどうなのか? 豊かなトルクでクルマをぐいぐい押し出す力。トルキーな走りにはエンジンの最大トルクが重要だ。(ちなみに、それは「トルキー」であって、「トルクフル」とは言わない。同様に滑りやすいは、「スリッピー」ではなく「スリッパリー」だ)。
さて、大トルクといえば、モーターの得意分野なのだが、今回はエンジンに注目する。
1Nmを得るのにいくらかかるのか? ガソリンターボか、ディーゼルか、はたまた大排気量NAか?
例を挙げてみよう。車両価格÷最大トルクだから
トヨタ・カローラのエントリーグレードXの場合は
1.5ℓ直3エンジン(最大トルク145Nm)で199万円
1990000÷145=13724(1万3724円)
つまり1Nm=1万3724円ということだ。
これが電気自動車になるとどうなるか?
日産アリアB6(FWD)の車両価格は539万円、モータートルクは300Nmだから
5390000÷300=179667 1Nm=1万79667円
インポートのディーゼルエンジン搭載のプレミアムモデルだと
メルセデス・ベンツS400d4マチックが
車両価格1415万円、3.0ℓ直6ディーゼルの最大トルクが700Nmだから
14150000÷700=20214 1Nm=2万0214円ということになる。
さて、これらの情報を念頭に置いてランキングを見ていこう。TOP10圏外の12位から。
第12位 ルノー・メガーヌR.S.=1万2357円
ルノー・メガーヌのスポーツモデルルノー・スポール(R.S.)の1.8ℓ直4ターボの最大トルクは420Nmと強力だ。車両価格は519万円だから、1Nm=1万2357円。インポートカーとしては異例のトルク・コストパフォーマンスを誇る。
第11位 ホンダ・シビック タイプR=1万1898円
ルノー・メガーヌR.S.の宿命のライバル、ホンダ・シビック タイプR。2.0ℓK20C型直4ターボエンジンの最大トルクは、メガーヌR.S.と同じ420Nm。価格がメガーヌR.S.より20万円ほど安いから、トルク・コストパフォーマンスは1Nm=1万1898円となる。
第10位 トヨタGR86=1万1196円
GR86の搭載エンジンはFA24型2.4ℓ水平対向4気筒自然吸気エンジン。ターボではないので、最大トルクは250Nmである。最廉価モデルはRCで279万9000円。となると1Nm=1万1196円ということになる。
第9位 日産フェアレディZ=1万1035円
新型フェアレディZのベースグレード(車両価格524万1500円)が搭載するのは、3.0ℓV6ツインターボエンジン(VR30DDTT型)の最大トルクはターボならではの475Nmと大トルクを発生する。1Nm=1万1035円だ。
第8位 トヨタ・ランドクルーザー=1万0857円
ランドクルーザーが積むのは、F35A-FTV型という新開発の3.5ℓV6ディーゼルエンジンだ。最大トルクはなんと700Nm。最廉価版はZXで車両価格は760万円。
第7位 スバルWRX S4=1万0667円
FA24型2.4ℓ水平対向4気筒ターボは、最大トルク375Nm。エントリーグレードはGT-Hで400万0400円。かなりリーズナブルである。
第6位 マツダMAZDA3 FB=1万0621円
ディーゼルに熱心なマツダの1.8ℓ直4ディーゼル、SKYACTIV-D1.8はMAZDA3に載せるスペック(285万7800円)で270Nmだ。1Nm=1万0584円。ちなみに、e-SKYACTIV X(最大トルク240Nm)搭載モデルのトルク・コストパフォーマンスは1万1908円になる(Xスマートエディション)
第5位 GRヤリス=8919円
GRヤリスのエントリーグレードRC(というか、モータースポーツ向けグレード)の車両価格は330万円。これに載るのは、現在国産屈指のハイパワーユニット、1.6ℓ直3ターボのG16E-GTS型だ。最大トルクは1.6ℓにして370Nm。1Nm=8919円と、一気に1Nm=1万円の壁を突破しての9000円切りだ。
第4位 スズキ・スイフトスポーツ=8819円
第4位はスズキが誇るコンパクトホットハッチ、スイフトスポーツ。エンジンは、K14C型1.4ℓ直4DOHCターボ(140ps/230Nm)。いわゆるスズキ版ダウンサイジングターボの最大トルク230Nmを2500-3500rpmで発生する。トルク・コストパフォーマンスも高いが、トルク/ウェイトレシオ(車両重量970kg)の数値も4.22kg/Nmとなかなか優秀だ。
第3位 マツダCX-3=8581円
マツダのコンパクトSUVのCX-3は、MAZDA3と同じSKYACTIV-D1.8(最大トルク270Nm)を積む。そして車両価格が231万7000円とかなりリーズナブルだから、結果トルク・コストパフォーマンスが非常に高くなるわけだ。
第2位 マツダCX-5=6857円
またしてもマツダだ。CX-5のXDスマートエディションが積むのは、2.2ℓ直4ディーゼルターボのSKYACTIV-D2.2。最大トルクは450Nmと強力だ。
第1位 マツダCX-60=6479円
もうダントツと言っていい。マツダCX-60の、FR/マイルドハイブリッドシステムなしのモデルがトルク・コストパフォーマンスのトップに輝いた。
SKYACTIV-D3.3の最大トルクは500Nm。車両価格はバーゲンプライスの323万9500円である。トルク・コストパフォーマンスを考えると、「FR/マイルドハイブリッドシステムなし」で装備を足していくのが一番いい買い方……といえる。もちろん、トルク・コストパフォーマンスだけが指標ではないのだけれど。
ちなみに、直6ディーゼル+マイルドハイブリッド(e-SKYACTIV D3.3)を搭載する上級モデル(XD ハイブリッドエクスクルーシブスポーツ)の車両価格は505万万4500円と500万円超えだが、エンジントルクが550Nmにアップすることもあって、トルク・コストパフォーマンスは1Nm=9190円と非常に高い。
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January 03, 2023 at 10:37AM
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