「森友」籠池夫妻の実刑確定へ、最高裁が上告棄却…小学校建設を巡り補助金詐取 - 読売新聞オンライン

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　国や大阪府、大阪市から補助金を詐取したとして、詐欺罪などに問われた学校法人「森友学園」の理事長 籠池（かごいけ） 泰典（６９）、妻の 諄子（じゅんこ） （６６）両被告について、最高裁第１小法廷（深山卓也裁判長）は１０日付の決定で、両被告側の上告を棄却した。泰典被告を懲役５年、諄子被告を懲役２年６月の実刑とした２審・大阪高裁判決が確定する。

　２審判決によると、両被告は２０１６～１７年、大阪府豊中市の国有地で進めていた小学校建設を巡り、工事費を水増しした契約書などを提出し、国から補助金約５６００万円を詐取。１１～１６年度には、運営する幼稚園の職員らの数を偽り、府と大阪市から約１億２０００万円をだまし取るなどした。

　２０年２月の１審・大阪地裁判決は、泰典被告をいずれの事件でも有罪として懲役５年を言い渡した一方、諄子被告は国の補助金詐取についてのみ有罪とし、懲役３年、執行猶予５年とした。これに対し、昨年４月の大阪高裁判決は全事件で２人の共謀を認定し、それぞれに実刑を言い渡した。

　両被告側は「補助金を私的に流用する目的はなかった」などとして、２審を破棄して無罪を言い渡すよう求めるとともに量刑も不当だと訴えたが、同小法廷は「上告理由に当たらない」として退けた。

　両被告は１７年７月に大阪地検特捜部に逮捕された後、１８年５月に保釈。地裁で実刑判決を受けた泰典被告は大阪拘置所に収容されたが、直後に再び保釈されるなどし、昨年３月、理事長職に復帰していた。

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