全国で51万人が出願している大学入学共通テストは14日から始まり、初日の日程をほぼ終えました。山口県の試験場ではぼやが発生して試験が30分遅れたほか、大阪府や愛知県では試験を予定より早く終わらせるミスがありました。
大学入学共通テストの本試験は14日から2日間の日程で全国679の試験場で始まり、51万人余りが出願しています。
このうち東京 文京区の東京大学では、感染対策が徹底される中、午前9時半から地理歴史、公民の試験が始まり、午後は国語と外国語、それに英語のリスニングが行われました。
大学入学共通テストを実施する大学入試センターによりますと、1日目の14日、584人が出願している山口県宇部市の山口大学工学部の会場では、研究室の実験器具が焼けるぼやが発生して火災報知器が作動し、その影響で試験が30分遅れました。
大阪府柏原市の大阪教育大学と名古屋市の県立明和高校の会場では、終了のチャイムが早く鳴るなどして、試験を5秒から1分早く終わらせるミスがあり、合わせて119人が再試験の対象となりました。
また、交通機関の遅れにより、東京など9つの会場で試験が最大100分繰り下げられました。
2日目の15日は理科と数学の試験が行われます。
会場の山口大学の研究室でぼや 試験開始30分遅れる
山口大学によりますと、大学入学共通テストの会場となっている宇部市の山口大学常盤キャンパスでは、国語の試験が始まる直前の午後1時前、校内にある研究室の火災報知器が鳴り始めたということです。
大学の教員が現場に駆けつけたところ、火と煙が出ていたため、すぐに火を消して報知器を止めましたが、この会場全体で国語の試験の開始時間が30分遅れ、そのあとの外国語が25分、英語のリスニングの試験が20分遅れたということです。
実験器具と室内のおよそ1平方メートルが焼けたということです。この研究室はふだん鍵が掛けられているということで、警察が原因を調べています。
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