エアコンレスのハイブリッド車も!
クルマの軽量化は運動性能の向上はもちろんだが、燃費の向上など副産物も少なくない。そのため、各メーカーとも安全性を担保した上での軽量化に勤しんでいるわけだが、なかには「ここまでやるか!」というような極端な例も存在しているのだ。 【写真】カーボンルーフが用いられた「マークX GRMN」
1)日産ノート e-POWER S(初代)
エンジンで発電しモーターで駆動するというシリーズハイブリッドシステムを採用し、瞬く間に人気車種となったノート e-POWER。そんな同車の初期モデルには「e-POWER S」という廉価グレードが用意されていたのだが、これはただの廉価グレードではなかった。 このグレードこそ、当時クラストップの37.0km/Lというカタログ燃費を誇ったトヨタ アクアの数値を超えるために存在した燃費スペシャルで、エアコンレス(オプション設定もなし)で燃料タンクも6リッター少ない35リッタータンクを採用し、37.2km/Lという数値をなんとかマークしていたのだ。
2)日産フェアレディZ 432R
日産が誇るスポーツカーのひとつであるフェアレディZ。その初代モデルに用意されていた432Rは、当時のスカイラインGT-Rと同じエンジンを搭載したモータースポーツベース車だった。 公道走行を前提としていなかったモデルだけに、エアコンはもちろんヒーターすら装備されず、ボディの鉄板も標準車よりも薄いものが採用され、リヤやサイドのウインドウはアクリル製となるなど徹底した軽量化がなされ、ベース車よりも100kg以上軽量に仕上がっていたと言われている。 しかし、その一方で耐久レースへの参戦も見越して+40リッターの容量を持つ100リッターの燃料タンクを装備するなど、あくまでレースに参戦する前提のクルマづくりがなされていた。
3)トヨタ・マークX G’s
トヨタのミドルクラスセダンとしてマークII時代から長きにわたって一時代を気付いたマークX。そんなマークXにはG’sと呼ばれるスポーツコンバージョンモデルが存在していた。そんなG’sをベースに軽量なカーボンルーフを装着した特別仕様車が100台限定でリリースされていたのだ。 軽量化の数字としては10kgであったが、重心の高い位置にあるルーフの軽量化は数値以上に運動性能に影響を与えるため、その効果は絶大。ただ、当時のマークX G’sはパワートレインには手が加えられておらず、ベース車と同等だったためその恩恵を受けたユーザーがどのくらいいたのかは謎だ。 なお、このカーボンルーフはのちに登場する6速MT化されたGRMNにも採用されており、面目躍如といったところだろうか。
小鮒康一
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April 23, 2021 at 04:17PM
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燃料タンクを小型化! 窓をアクリル! いくらなんでも「ここまでやるか」の「軽量化」に挑んだ国産車3選(WEB CARTOP) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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