賃貸物件の家賃は、部屋の広さや住むエリアなどの条件によって異なりますが、契約を結ぶ際にかかる初期費用には一定の目安があります。
初期費用は、部屋を借りる際には、基本的に必ず支払うことになる費用であるため、その内訳を知っておくことは大切です。
そこで今回は、初期費用とその内訳について詳しく説明していきます。初期費用を抑えるポイントも紹介するので、賃貸物件を探している人はぜひ参考にしてみてください。
家賃9万円の初期費用は54万円~63万円程度
賃貸住宅に入居する際にかかる初期費用は、関東と関西では少し異なります。関東の初期費用は、家賃の6~7ヶ月分程度が相場です。
したがって関東で家賃9万円の場合、初期費用は54万~63万円程度になるでしょう。以下に初期費用の主な内訳を表にしました。
【家賃9万円の初期費用の内訳】
項目 |
相場 |
家賃9万円の場合 |
敷金 |
家賃1~2ヶ月分 |
9万円~18万円 |
礼金 |
家賃0~2ヶ月分 |
0~18万円 |
前家賃 |
家賃1ヶ月分 (+管理費や共益費) |
9万円~ |
日割り家賃 |
家賃1ヶ月分の日割り計算額 |
入居日による |
仲介手数料 |
家賃1ヶ月分+消費税 |
9万9,000円 |
火災保険料 |
1万5,000円~2万円 |
1万5,000円~2万円 |
保証会社利用料 |
家賃の約30~70% |
2万7,000円~6万3,000円 |
鍵の交換費用(任意) |
1万円~2万円 |
1万円~2万円 |
合計 |
家賃6~7ヶ月分(関東の場合) |
約54万円~63万円 |
敷金・礼金
敷金とは、退去時の原状復帰や修繕費用、家賃滞納時の充当金として使われる保証金のことです。部屋を意識してきれいに使うことで、そのまま返金される場合もあります。
礼金は大家さんへ納める謝礼金で、退去時にも返金されることのない費用です。
関東では、「敷金=家賃1~2ヶ月分」「礼金=家賃1~2ヶ月分」というのが相場ではありますが、中には礼金が発生しない物件もあります。
関東では一般的に知られている敷金・礼金ですが、関西では慣習の違いにより敷金・礼金の代わりに「保証金・敷引」というものがあります。
保証金は関東の敷金(更新料を含むこともあり)に該当し、敷引は退去時に保証金の中から必ず差し引かれるものです。関東の敷金・礼金とは性質が若干違うため、注意しておきましょう。
ちなみに関西では「保証金=家賃4~7ヶ月分」「敷引=家賃2~4ヶ月分」が相場の目安です。
前家賃
前家賃とは、入居する月を基準に、翌月分の家賃をあらかじめ支払っておくことです。入居日によって発生の有無が決まり、月初に入居する場合は不要なケースもあります。
前家賃の相場は、家賃1ヶ月分です。家賃の他に管理費や共益費がある場合は、これらを含めた料金を前家賃としているので、ご注意ください。
管理費・共益費は、ないところもあれば1万円程度と高額な場合もあり、物件によってさまざまです。一般的な相場は、5,000円程度です。
日割り家賃
契約月の家賃を日割りで計算して算出した金額です。入居日から月末までの日割り家賃を支払う必要があるので、入居日を月末にすればするほど金額は少なくなります。
仲介手数料
大家さんとの間に入り、物件を紹介、案内、書類の手続きをしてくれた不動産会社へ支払う手数料です。仲介手数料の相場は、家賃1ヶ月分に消費税を足した金額となっています。
火災保険料
賃貸住宅に入居する際は、火災や水漏れといったトラブルに備えて火災保険に加入します。2年契約が一般的で、保険料の相場は1万5,000円~2万円です。
保証会社利用料
連帯保証人を立てる代わりに、家賃保証会社が利用できる場合もあります。
保証会社を利用した場合の料金相場は、家賃の約30%~70%となっています。保証会社を利用しない場合、この費用はかかりません。
鍵の交換費用
防犯対策の1つとして、入居時に鍵を新しいものへと変更したときの費用です。鍵の交換費用の相場は1万~2万円ですが、防犯効果の高いディンプルキーなどの場合はさらに高くなります。
初期費用を抑える5つのポイント
新居に入居するときには、引越し費用や家電購入費なども必要なため、賃貸借契約時の初期費用を抑えたいと考える人は多いのではないでしょうか。
ここまで紹介してきた初期費用を抑えるポイントを解説します。
敷金・礼金のかからない物件を選ぶ
最近では、首都圏を中心に敷金・礼金なしの物件もあります。家賃9万円の物件で敷金・礼金がまったくかからない場合、18万~36万円の費用を抑えることができます。
ただしこの場合、退去時にハウスクリーニング代が別途かかるため、ご注意ください。それでも部屋をきれいに使用していれば、ハウスクリーニング代はそれほど高額にはならないため、敷金よりも安くなる場合が多いでしょう。
仲介手数料がかからない物件を選ぶ
仲介手数料がかからない物件とは、ずばり「不動産会社が所有している物件」です。貸主は不動産会社であるため、直接契約を結ぶことになり、貸主との仲介が必要なくなります。
不動産会社所有の物件以外の場合でも、仲介業務の効率化により仲介手数料を減額設定する不動産会社も登場してきています。
家賃9万円の物件で仲介手数料(家賃1ヶ月分+消費税)が発生しなければ、約9万円の初期費用を抑えることが可能です。
保証会社を利用しなくてもいい物件を選ぶ
連帯保証人がいても、保証会社の利用が必須の物件も存在します。初期費用を抑えたい場合は、保証会社の利用が必須ではなく、連帯保証人を立てるという条件のみで審査が可能な物件を選びましょう。
フリーレント物件を選ぶ
フリーレント物件とは、入居後の家賃が1ヶ月~3ヶ月分ほど無料となる物件です。なかには半年分の家賃がかからない物件もあります。
フリーレント物件を契約する場合、前家賃も発生しないことが多いですが、一定期間内に解約した場合には、違約金が発生するので注意が必要です。
なるべく月末に入居する
前述したように、入居日を月末に近づけることが可能であれば、日割り家賃の支払い分が少なくて済みます。新居の前家賃を支払う場合は、できるだけ月末に入居して初期費用を抑えることも可能です。
賃貸から賃貸への引越しで、前の部屋の家賃支払いもある人は、新居への入居日はなるべく月末に近づけましょう。
旧居と新居の家賃の支払いがなるべく重ならないようにすることで、初期費用だけでなく、支払総額を抑えられます。
初期費用はクレジットカード払いや分割払いが可能
仲介を担当する不動産会社によっては、初期費用をクレジットカード払いや分割払いで対応してくれる場合があります。
手元に初期費用分の大きな資金を用意できない場合は、クレジット払いで翌月以降やボーナス時にまとめて支払うという方法が可能な場合もあるのです。
クレジットカード利用によるポイント還元というメリットもありますが、3回以上の分割払いでは利子が付くこと、リボ払いにした場合は支払総額が多くなってしまうことなどに注意して利用しましょう。
まとめ
家賃9万円の物件に入居する際には、多額の初期費用がかかります。関東と関西では初期費用の項目で、表している性質が異なる場合もあるため、国内で長距離の引越しをする人はご注意ください。
また、初期費用を支払う際にクレジットカード払い・分割払いなどが利用できるかどうかは、不動産会社に事前に確認するようにしましょう。
初期費用に含まれる項目を把握して、紹介した方法で抑えることができる部分はなるべく抑え、新生活を迎えてください。
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June 18, 2020 at 01:58PM
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