Monday, April 11, 2022

中国・ロシアを安保上の「脅威」に引き上げ、3文書改定へ自民が提言案 - 読売新聞オンライン

utalasin.blogspot.com

 政府が年末に予定する国家安全保障戦略など3文書の改定に向け、自民党安全保障調査会(会長=小野寺五典・元防衛相)が検討している提言案の概要がわかった。ロシアのウクライナ侵攻と中国の軍事的台頭を受け、防衛計画の大綱で両国に関する表現を安全保障上の「脅威」などに強めることを求める。防衛費の国内総生産(GDP)比2%以上を視野に入れた増額も促す。

 3文書は国家安保戦略と防衛大綱、中期防衛力整備計画(中期防)の三つ。現行の防衛大綱は中露両国をそれぞれ「地域と国際社会の安全保障上の強い懸念」、「軍事活動を活発化させる傾向にあり、動向を注視」と表記している。提言では中国は北朝鮮と同様の「我が国の安全に対する脅威」とし、ロシアも強い表現に改めるよう求める。

 自衛目的でミサイル発射基地などを破壊する「敵基地攻撃能力」の保有も、国家安保戦略などへの明記を盛り込む。自衛権の行使だと明確にするため、名称変更を求める方向だ。

 防衛大綱については、米国と同じ名称の「国家防衛戦略」に改め、内容も戦略的要素の拡充を促す。中期防は「防衛力整備計画」とし、国際情勢に応じて柔軟に変更しやすくするよう提言する。

 防衛費は10年連続増額しており、今年度予算では過去最大の5兆4005億円を計上したが、対GDP比は0・957%と「1%枠内」に収まった。

◆自民党提言案のポイント

▽中国、ロシアへの認識を「脅威」などに強める

▽防衛費を対GDP比2%に引き上げ

▽防衛計画の大綱を「国家防衛戦略」に、中期防衛力整備計画を「防衛力整備計画」に変更

▽いわゆる「敵基地攻撃能力」の保有を明記

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 中国・ロシアを安保上の「脅威」に引き上げ、3文書改定へ自民が提言案 - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/L8Nbt0J
日本
Share:

0 Comments:

Post a Comment