Saturday, May 18, 2024

新入社員の「イデコとNISA」毎月いくらがいい? | 人生に必要な「おカネの設計」 | 岩城みずほ - 毎日新聞

 入社して1カ月余、新入社員のAさん(22)は給料の使い道について考えたいと思っています。毎月いくら貯金をすべきなのか、個人型の確定拠出年金(イデコ=iDeCo)や少額投資非課税制度(NISA)は利用すべきなのか――など、今回は新入社員が知っておきたいポイントを紹介します。

 まず、知っておいてほしいのは、給料には二つの用途があることです。一つは「現在の自分を支えるためのお金」。そして、もう一つが「将来の自分を支えるためのお金」です。

 前者は家賃や食費、交際費など、生活費を中心とした日々必要なお金です。後者は将来のイベント、たとえば結婚やキャリアアップのための学び直し、万が一のけがや病気、老後のための費用など、未来の自分を支えるためのお金です。

「8割と2割」で振り分けを

 では、これらはどういう「配分」で給料から振り分ければよいのでしょうか。

 将来必要なお金は、ライフプランやキャリアプランによって人それぞれです。それでも新入社員の方には、まず手取りの給料を「現在のためのお金」に8割、「将来のためのお金」に2割の配分で振り分けることをおすすめしています。

 2024年4月に入社した新入社員の大卒初任給は、大企業を中心に上昇し、民間シンクタンクによると、前年より4.01%高い22万6341円でした。

 手取りをざっくり8割強とし、約19万円とすると、3万8000円を将来のための貯蓄に回し、残りの15万2000円で生活をすることになります。そうすれば、年間45万6000円を貯金や運用に充てられます。

 インフレが進む中、1人暮らしの人にとって、毎月4万円近くの貯蓄は難しいという事情もあるでしょう。そういう人は、月々1万円に抑えながら、ボーナス時にまとめて貯蓄をするなど工夫してみましょう。

半年分の生活費を目安に貯蓄

 では、「手取りの2割」はどのようにためたり、増やしたりしていけばいいのでしょうか。

 まず「ためる」は…

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