Monday, May 23, 2022

コロナ対応病院で医療従事者の約9割がビタミンD欠乏 -国立成育医療研究センターが発表- :ニュース - アルメディアWEB

国立成育医療研究センターの「ナショナルセンター職員における新型コロナウイルス感染症の実態と要因に関する多施設共同観察研究」グループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者受け入れ病院のハイリスク医療従事者を対象に、感染者(ホスト側)の易感染性や重症化要因を評価する目的で調査を行った。その結果、対象者の約9割にビタミンDの欠乏がみられたと同センターのホームページで発表した(2022年3月11日付)。

調査対象は、国立成育医療研究センターの医療従事者361人(男性87名、女性274名)、調査期間は2021年3月1日~3月5日まで。新型コロナウイルス感染症の特徴は、ウイルス側の感染性および病原性の変化に加え、ホスト側の年齢や基礎疾患などによる病状の多様性にある。同研究グループではこの点に着目し、ホスト側の易感染性や重症化要因を評価するために、血液検査にもとづき対象者の感染防御能力低下、動脈硬化、耐糖能異常、肝・腎機能障害、栄養低下、骨髄機能低下のスクリーニング調査を行った。

調査の結果、顕著に異常が認められたのはビタミンDであり、性別、年齢を問わず多くの対象者で不足していたという。その一因として、感染防御対策や、医療従事による長期間の室内生活が紫外線吸収の低下を招いたことが考えられるとした。ビタミンDは、細胞の分化・増殖や免疫機構、骨代謝と深くかかわる栄養素である。そのため、ビタミンDが不足すると、感染防御能力の低下に加え、骨代謝の低下と運動不足による骨粗鬆症、それに起因する骨折への注意が必要としている。

ビタミンDは、魚類(サケ、サバなど)やキノコ類(マイタケなど)といった食事やサプリメントなどから経口摂取するほか、直射日光にあたることによって体内で生成される。同研究グループでは、ビタミンDを補充する方法として、日光(紫外線)曝露、経口摂取、それに加えて薬剤(活性型ビタミンD3製剤)を挙げている。また、今回の内容は医療従事者を対象とした調査結果であるものの、コロナ禍で長期間の屋内生活をしている人にとっても、適度な日光浴とビタミンDの補充が重要であることを示唆した。

詳しい研究結果はBMJ Nutrition, Prevention & Health(2022)にて発表されている。
Funaki T, Sanpei M, Morisaki N, et al: Serious vitamin D deficiency in healthcare workers during the COVID-19 pandemic. BMJ Nutrition, Prevention & Health 2022; e000364.

詳しくは、下記の国立成育医療研究センターWebサイト参照

https://www.ncchd.go.jp/press/2022/220311.html

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May 24, 2022 at 08:11AM
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