北海道内では31日、新型コロナウイルスの感染者が新たに81人確認され、1日当たりの新規感染者数の最多を2日連続で更新した。
36人の感染経路がわかっていない。札幌市の新規感染者は最多の54人となり、感染して治療を受けていた70歳代の男性の死亡もわかった。道によると、若年層だけではなく、幅広い年代での感染が確認されている。
札幌市保健所によると、感染者にはクラスター(感染集団)が発生していたバーの利用客1人、商社の社員4人、結婚披露宴の会食の出席者1人が含まれている。新たにクラスターが認定されたススキノの接待を伴う飲食店の従業員2人も入っており、同店の感染者は計5人となっている。これ以外にも同様の飲食店の関係者の感染が判明し、感染者は計342人となった。
同市保健所によると、道の警戒ステージが「2」に上がった28日以降、ススキノでは自主的に検査を受ける飲食店の従業員が増えているという。
また、同市保健所は10日にクラスターが発表された接待を伴う飲食店2店と17日にクラスターが確認された有料老人ホームについて、クラスターが終息したことを明らかにした。
一方、道によると空知地方のグループホームで20〜90歳代の入所者4人と職員1人の計5人が感染するクラスターが発生。すでに入所者9人と職員13人の計22人のPCR検査を終えているという。
このほか、石狩地方と恵庭市でそれぞれ4人、千歳市で3人など札幌市近郊の地域で感染者が多い傾向も続いている。
2日連続で1日当たりの新規感染者数の最多を更新したことについて、道保健福祉部の広島孝・技監は31日の記者会見で、感染拡大の中心だった30歳代以下の若年層だけでなく、中高年といった幅広い年代に感染が広がっていることを説明。「感染者が増えている原因は断定できないが、寒さがある程度関連しているかもしれない。全道どこでも非常に危険な状態になっている」と危機感を示していた。
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北海道警は31日、札幌南署地域課の20歳代の男性巡査部長の感染を発表した。北海道社会事業協会小樽病院(小樽協会病院)も同病院に勤務する40歳代の職員(臨床工学技士)が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。また、小樽市教育委員会は市立潮見台中学校の生徒1人が感染し、所属クラスを11月12日まで学級閉鎖にしたと発表した。
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