能登半島地震の発生からまもなく3カ月。石川県輪島市の朝市通り周辺では、電柱が傾き電線が垂れ下がったままだ。火災で焼けた建物もそのままで、当時と変わらない状況が続いている。朝市通りに向かう観光客でいつも混み合っていた場所だが、現在は通り抜けることも困難だ。
30日には高所作業車が入り、焼け残った家の電気メーターを元の場所に設置する作業が行われていた。
電器店主の森田寿雄さん(81)は、「地震から2カ月過ぎ、すこし落ち着いたころから注文が入るようになった。でも、この状況を見ると、全面復旧には2、3年、いやもっとかかるかもしれない。ここまで電柱が倒れる地震は今まで見たことがなかった」と話していた。(吉田耕一郎)
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