Tuesday, February 20, 2024

東海大福岡高の2年男子生徒死亡、剣道部で上級生からのいじめ10件認定…第三者委が調査 - 読売新聞オンライン

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 2021年に東海大付属福岡高(福岡県宗像市)の剣道部に所属していた男子生徒(当時2年)が自殺した問題で、同校と第三者調査委員会は20日、生徒が部の上級生5人から計10件のいじめを受けていたとの調査結果を公表した。いじめが自殺の一因となったとする一方、教員の男性顧問(30歳代)の対応や家庭環境など他の要因も挙げ、自殺の直接的な原因は特定できないと結論づけた。

 同校によると、生徒は19年4月に入学。21年3月10日、福岡県内のマンションから飛び降りて自殺した。部内でいじめを受けていたことなどを記した遺書があり、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態として第三者委で調査した。

 この日の記者会見で第三者委は、入学直後から19年6月に、生徒が部室内で上級生からわいせつな行為を受けたり、その様子を撮影した動画をSNSに投稿されたりするなど10件のいじめ行為を認定したと発表。また、同校は、顧問がいじめを把握しながら、自殺するまで学校に報告しなかったことも明らかにした。

 顧問は、生徒がいじめを理由に部の寮を出て、その後に再び入寮しようとするのを断ったほか、自殺直前には、生徒の日本史の得点が足りないと勘違いして多くの課題を出していた。遺書にはいじめや顧問への不満が記されていたという。

 遺書にはこのほかに両親などについての記述もあり、第三者委は「多くの事情が相まって、衝動的に、現実逃避として自死を選択した」と結論づけた。津山憲司校長は「(生徒の自殺を)重く受け止め、再発防止を着実に実行していく」と説明した。

 顧問は12年に非常勤講師として採用され、剣道部の顧問に就任。17年に部員への体罰を理由に出勤停止1か月の懲戒処分を受けた。現在も顧問を続けている。

 県警は21年11月、いじめをした上級生5人のうち男1人を強制わいせつの疑いで福岡地検に書類送検した。学校が県に提出した報告書によると、少年審判で非行事実が認定され、保護観察2年の処分を受けたという。

 遺族側は県に同法に基づく再調査を求めている。生徒の母親は代理人弁護士を通じ、第三者委がいじめを認定した点などを評価した上で、「息子の気持ちに丁寧に寄り添うことなく、直接的な原因はわからないと判断しており、残念に思う。再調査では原因を明らかにしていただきたい」などとするコメントを出した。

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