【ひふみんEYE】藤井将棋の真骨頂、どんな局面でも手を尽くす会心逆転劇 広瀬八段は粘り腰期待 - ニッカンスポーツ

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第3局が再開されお茶を口にする藤井聡太竜王（代表撮影）

＜ひふみんEYE＞

藤井聡太竜王（王位・叡王・王将・棋聖＝20）が初防衛を目指して挑戦者の広瀬章人八段（35）と1勝1敗で迎えた、将棋の第35期竜王戦7番勝負第3局（静岡県富士宮市「割烹旅館　たちばな」）は29日、後手の藤井が広瀬を下して、対戦成績を2勝1敗とした。

「ひふみん」こと加藤一二三・九段（82）の「ひふみんアイ」をお届けします。

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藤井将棋の真骨頂を見たような気がします。まさに「肉を切らせて骨を断つ」。会心の逆転劇でした。彼のいいところは、どんな局面でも手を尽くすこと。木村一基九段が「よく考える人だねぇ」と評したそうです。言い換えれば、勝てる可能性を求めている証拠。「時間を減らされたとしても、指していける」という自負があるからでしょう。

それに引き換え、広瀬八段は第2局に続いてリードを許してからがあっけなかったですね。4年前は福知山城での第4局で勝って、2勝2敗に追いつき、最終的に4勝3敗で竜王を獲得しています。ワセダの後輩が踏みとどまってくれると信じて、粘り腰に期待しましょう。

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