Sunday, June 11, 2023

【詳細】北海道で震度5弱 “今後1週間 同程度の地震に注意” - nhk.or.jp

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11日午後7時ごろ、北海道の浦河沖を震源とする地震があり、北海道で震度5弱の揺れを観測しました。この地震による津波はありませんでした。

気象庁は揺れの強かった地域では今後1週間程度は同じ程度の地震に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、11日午後6時54分ごろ、北海道の浦河沖の深さ136キロを震源とするマグニチュード6.2の地震が発生しました。

この地震で、震度5弱を観測したのは、北海道千歳市、厚真町、浦河町でした。また、震度4を札幌市北区、函館市、室蘭市、釧路市、帯広市、苫小牧市、江別市、三笠市、青森県むつ市、東通村、階上町などで観測しました。

このほか、震度3から1の揺れを北海道や東北、関東甲信、それに静岡県の広い範囲で観測しました。

また、長くゆっくりとした揺れ、長周期地震動の4つの階級のうち上から4番目の「階級1」の揺れを北海道太平洋側の広い範囲と日本海側の一部の地域で観測しました。

この地震による津波はありませんでした。

気象庁は、揺れの強かった地域では落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性があるとして、今後1週間程度は同じ程度の地震に注意するよう呼びかけています。

(※気象庁は観測データを詳しく解析した結果、震源の深さを140キロから136キロに更新しました。)

震度5弱 厚真町役場当直の男性「急にドーンとなるような縦揺れ」

震度5弱を観測した北海道厚真町の町役場で当直をしていた男性によりますと「急にドーンとなるような縦揺れが起きて、1分間くらい激しい揺れが続きました。その後、建物の中を見回りをしたが、棚からものが落ちたり、窓ガラスが割れたりする被害は今のところありません」と話していました。午後7時5分現在、被害を伝える通報は入っていないということですが、引き続き確認するとしています。

震度5弱の揺れ どんなことが起きる?

気象庁によりますと、一般的に震度5弱の揺れが起きた場合、棚にある食器や本が落ちたり、固定していない家具など不安定なものが倒れたりすることもあります。また、屋外では揺れによって地盤に亀裂が生じたり落石や崖崩れが起きたりするおそれもあります。

倒れやすいものや崖の近くなど危険な場所には近づかないようにしてください。

室内では、割れた食器やガラスなどがあると片づけをする場合などに思わぬけがをするおそれがあります。決して無理をせず、室内を歩くときはスリッパや靴をはくようにしてください。

《被害情報》

20:00時点 震度5弱の市役所 町役場に被害情報なし

震度5弱の揺れを観測した千歳市、厚真町、浦河町の市役所や町役場によりますと、午後8時の時点でいずれも被害の情報は入っていないということです。

19:45 北海道 「災害対策連絡本部」被害情報なし

北海道は、この地震を受けて、「災害対策連絡本部」を立ち上げて、情報収集を進めています。きょう午後7時45分現在、被害の情報は寄せられていないということです。

19:10現在 第1管区海上保安本部に被害情報なし

第1管区海上保安本部によりますと、午後7時10分現在、この地震による被害の情報は入っていないということです。

19:10現在 浦河警察署に被害情報なし「10秒程度の横揺れ」

震度5弱を観測した北海道浦河町にある浦河警察署によりますと、10秒程度の横揺れを感じたが机や棚から物が落ちたりはしていないということです。午後7時10分現在、地震による被害の情報は入っていないということです。

19:00現在 警察情報収集中 現時点で被害情報なし

北海道警察本部によりますと、午後7時現在、この地震による被害の情報は入っていないということです。引き続き情報収集を進めています。

18:56 政府「情報連絡室」を設置

今回の地震を受けて政府は、午後6時56分に、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、被害の確認などにあたっています。

新千歳空港 ターミナルのエレベーターが一部利用できず

新千歳空港を運営する北海道エアポートによりますと、地震の影響で空港のターミナルにあるエレベーターの一部が利用できなくなっているということです。中に閉じ込められている人はいないということで、会社では詳しい原因の確認を進めています。

また、震度5弱の揺れを観測した浦河町のホテルの従業員、宮嶋一利さんはNHKの電話取材に対して「出勤途中で、揺れに気付いた。ホテルのエレベーターは一時停止していたが、すぐに復旧したようだ」と話していました。

《交通情報》

20:10現在 JR北海道 特急列車4本の運休決定

JR北海道によりますと、地震の影響で室蘭線の萩野と追分の間の上下線と、日高線の苫小牧と鵡川の間の上下線でそれぞれ運転を見合わせています。

また、特急列車は、札幌と旭川を結ぶ「カムイ」と「ライラック」の合わせて4本の運休が決まりました。

普通列車は、函館線で3本の運休が決まったほか、1本が部分運休になりました。このほか、道内の広い範囲で遅れが出ているということです。

19:21 新千歳空港 滑走路の運用再開

北海道エアポートによりますと、震度5弱の揺れを観測した千歳市にある新千歳空港では、2本ある滑走路で安全点検を行ったあと、午後7時21分に運用を再開し、誘導路も午後7時35分に運用を再開したということです。

19:10 JR北海道 被害情報確認中

JR北海道によりますと、現在、地震による被害の状況や運転への影響を確認しているということです。

18:55時点 東北 上越 北陸の各新幹線は平常通りの運転

JR東日本によりますと午後6時55分の時点で東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線は平常どおり運転しているということです。

《原発や原子力関連施設》

北海道 泊原発 異常の情報なし

原子力規制庁によりますと、北海道泊村にある北海道電力泊原子力発電所では、地震による異常の情報はないということです。

青森 東通原発 被害ないか確認進める

東北電力は震度4の揺れを観測した青森県東通村にある東通原発について地震による被害がないか確認を進めています。

青森 六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場 異常ないか確認中

日本原燃によりますと、震度3の揺れを観測した青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場では先ほどの地震による異常がないか現在確認中だということです。

専門家「今後1週間程度は同程度の揺れに注意」

東京大学地震研究所 佐竹健治 教授は今回の地震について「震源の深さが140キロと深い場所で起きた地震で、深さから、陸側のプレートに沈み込む太平洋プレートの中で発生したとみられる。深い場所で起きたため、広い範囲で強い揺れになったとみられる」と指摘しました。

その上で、「深い場所で起きた地震は浅い地震に比べて余震は少ない傾向はあるが、大きな地震のあとには地震は続くおそれがある。今回もマグニチュードが6.2と比較的大きく、今後1週間程度は同じ程度の揺れに注意が必要だ」としています。

さらに「最近は地震が多く、備えを進めている方も多いと思うが、家具を固定したり、火の元に気をつけたりするなど改めて地震の備えを進めてほしい。夜になるので、お休みになる時にはものが落ちてこないようにするよう気をつけてほしい」と話していました。

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