【シンガポール=市岡豊大】浜田靖一防衛相は4日、訪問先のシンガポールで韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防相と会談した。両氏は韓国海軍艦による海上自衛隊の哨戒機への火器管制レーダー照射問題に関し、類似事案の再発防止に向けた協議を加速する方針で一致した。照射を否定する韓国側の立場は変わらないままだが、北朝鮮がミサイル発射を繰り返す中、日本は事実関係の追究よりも防衛協力を優先することを決断した。
日韓防衛相の2カ国会談は約3年半ぶり。会談はアジア安全保障会議(シャングリラ対話)への参加に合わせ、約40分間行われた。
会談では北朝鮮による5月31日の「軍事偵察衛星」打ち上げについて国連安全保障理事会決議に違反するとして強く非難。北朝鮮の脅威に対応するため、共通の同盟国である米国を含む日米韓3カ国の協力を進展させるとともに日韓の相互信頼を高め、さまざまなレベルで連携を図る方向性を共有した。
レーダー照射問題を巡っては、2018年12月の発生当初から韓国側は照射の事実自体を認めていない。4日の会談でも、照射を受けたとする日本と韓国の双方が改めてそれぞれの主張を訴えた。
その一方で、意思疎通の重要性について確認し、レーダー照射などの敵対的とみなされかねない行為を含む類似事案の防止策を事務レベルで協議することを申し合わせた。会談後、浜田氏は記者団に「防衛協力の進展のため、再発防止策を含めた協議の加速化で一致した」と強調した。
日韓の外交・安全保障関係はレーダー照射などを機に「戦後最悪」と形容されるほど一時冷え込んだ。しかし、昨年5月に尹錫悦(ユンソンニョル)政権が発足して以降、両国は首脳間の「シャトル外交」を再開させるなど関係改善を進めている。
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