健康科学アドバイザー、医師・福田 千晶
私はインフルエンザワクチンの集団接種の問診医師の経験も多いので、新型コロナウイルスのワクチン接種の注意点を挙げてみます。 接種の問診を行う医師は、その日にワクチンを接種してよいか、迷うことがあります。特に、抗がん剤治療などで体調がかなり不良な人に「きょう、接種してよいか」と迷います。 事前に、主治医やかかりつけ医と、治療のスケジュールや体調などをよく相談した上で接種することが望まれます。 一般的な病気でも、会場での集団接種を受ける予定なら、主治医に「ワクチンを接種してよいか、注意はあるか」と聞いておくことで、当日の接種が安全でスムーズにいきます。
◆より安全に受けるために
まだ、ワクチンの詳細な情報は入手できていませんが、妊娠中の人の胎児への影響は不明な点もあるため、「慎重投与」となりそうです。 それでも接種を強く望む人は、個人によって状況が異なるため、産婦人科で相談することで、最善の答えは得られるでしょう。 新型コロナウイルスのワクチン接種は、大きく分けて、指定の会場での集団接種と、医療機関での個別接種の二つの方法があると思われます。 ワクチン接種を行う側としては、集団接種の会場では安全な接種を行うとともに、スムーズに大勢の接種を行うことが目指すところです。 接種後は15~30分間は会場で経過観察として待機しますが、待ち時間が長く、接種が予定時刻で終わらないと、待機すべき時間を短縮して帰る人がいそうで心配です。 問診など会話が必要な場面も多いので、日本語でコミュニケーションできない人は、会場での集団接種ではなく、外国語に対応できる医療機関での個別接種が適しています。自治体から外国語対応の医療機関の紹介も必要です。 障害者でサポートが必要な場合は、事前に連絡してサポート人員の配置が必要です。大勢の障害者が一緒に来室しそうな場合は、接種のタイムスケジュールを工夫すべきです。 一方、接種に不安がある要素を有する人は、もしアクシデントが起きたときに対応しやすい医療機関での個別接種を選ぶことをお勧めします。
からの記事と詳細 ( ワクチンを安全・スムーズに受けるために~服装から副反応まで~【コメントライナー】(時事通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
https://ift.tt/2NKaJ4c
日本
0 Comments:
Post a Comment