Sunday, June 20, 2021

リニア工事、一段と不透明に 4選の現職は「反対」―静岡知事選 - 時事通信ニュース

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2021年06月21日08時12分

リニア中央新幹線の工事現場に通じる林道で、記者団の質問に応じる川勝平太静岡県知事=2020年7月、静岡市

リニア中央新幹線の工事現場に通じる林道で、記者団の質問に応じる川勝平太静岡県知事=2020年7月、静岡市

 静岡県の川勝平太知事はリニア中央新幹線について、水資源への影響を懸念し、県内区間のトンネル工事に反対の立場をかねて打ち出していた。工事再開に向けた協議がこう着する中、川勝氏が知事選で4選を決めたことで、開業時期は一段と不透明になりそうだ。

静岡知事に川勝氏4選 事実上の与野党対決制す

 リニアをめぐっては、トンネル工事で静岡県内を流れる大井川の流量減少を懸念する県と、事業主体のJR東海の間で、工事再開に向けた協議が平行線をたどっている。
 国土交通省は昨年4月、県とJR東海の間を取り持つ形で、河川工学の専門家らで構成する有識者会議を設置。今年3月には、工事で流出した湧水を導水路トンネルなどで戻せば「中下流域での流量は維持される」と、JR東海の主張に沿った内容の中間報告書の素案を公表した。
 しかし、川勝氏は反発。有識者会議は工事区間周辺の生態系への影響に関する議論も進めており、最終報告書の取りまとめ時期は見通せない。最終報告書が完成しても県側が納得するかは不透明で、国交省関係者は「(JR東海と県の主張が)かみ合っていないところを丁寧に埋めていくしかない」と話す。
 静岡区間の工事中断に伴い、当初予定していた東京―名古屋間の2027年開業は困難となっており、新たな開業見通しも定まらない状況が続く。川勝氏は20日夜、静岡市内で支持者らに「自然環境を守れるかどうかを(県民に)託されている」と強調。その後記者団に「JR東海と徹底的に対話を続ける」と語った。

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