Sunday, August 20, 2023

年収1000万円だったら、将来もらえる年金はいくら?【2023年度】 [年金・老後のお金クリニック] - All About

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は年収がずっと1000万円の人は、将来、年金をいくらもらえるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:年収1000万円だったら、将来もらえる年金はいくら?

「年収が1000万円だったら、将来もらえる年金額はいくらぐらいでしょうか?」(30歳・会社員)
ずっと年収が1000万円の人は、将来いくら年金をもらえる?

ずっと年収が1000万円の人は、将来いくら年金をもらえる?

A:65歳から、年間298万7211円の年金を受け取れます

厚生年金の加入期間がある人は、原則65歳になると老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金を受け取ることができます。年収1000万円の会社員の人は、厚生年金の加入者になります。

今回は以下のような人を例に考えてみます。

2023年(令和5年)現在30歳、1993年(平成5年)生まれ、22歳から60歳まで(38年間)、年収1000万円(ボーナス込み、平均標準報酬額83万3330円)で、38年(456カ月)間、厚生年金に加入。厚生年金に加入するまでの期間(20歳から22歳まで)は、国民年金に加入しており、未納期間・免除期間がないこととします。この場合、老齢基礎年金は満額の79万5000円(2023年度(令和5年度))が受け取れます。

老齢厚生年金の受給額を計算するには、2003年(平成15年)3月までと2003年(平成15年)4月以降では、計算式が違います。今回は2003年(平成15年)4月以降の計算式を用います。

老齢厚生年金(報酬比例部分)の計算式は以下となります。

平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以降の厚生年金加入期間(※)

※従前額保障での計算方法。スライド率等については省略。乗率は、昭和21年4月2日以降生まれに適用されるものを使います。平均標準報酬額とは、各月の標準報酬月額と標準賞与額の総額のことです

年金額を計算してみます。
【1】老齢厚生年金の報酬比例部分:83万3330円×5.769/1000×456カ月≒年間219万2211円
【2】老齢基礎年金:年間79万5000円
【3】【1】老齢厚生年金219万2211円+【2】老齢基礎年金79万5000円=年間298万7211円

したがって、38年間、ずっと年収1000万円の人は、65歳からおよそ年額298万7211円(月額約24万8934円)の年金を受け取ることができます。

また、65歳時点で、厚生年金の加入期間が20年以上あると、要件を満たす配偶者がいる場合に配偶者加給年金額が上乗せしてもらえることになります。

(※令和5年現在の制度をもとにした試算です)

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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August 20, 2023 at 10:00AM
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