東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出への対抗措置として、中国が日本産水産物の輸入を全面停止したことを受けて、政府は漁業関係者の追加支援に乗り出す。中国向けの輸出が多いホタテ貝について、国内加工や別の販路開拓を支援する。
農林水産省によると、加工品を除くホタテ貝の2022年の輸出額は910億円で、このうち、中国向けが467億円だった。野村農相は25日の閣議後の記者会見で、「加工体制の強化や新たな輸出先の開拓をしなければいけない」と述べた。
ホタテ貝は、殻をむくのに手間がかかる。日本で作業をすると、海外に比べて人件費が高く、人手確保も難しい。このため、殻がついた状態で中国に送り、現地で殻をむいて消費したり、米国などに輸出したりしている。日本で加工する体制を整えるのに必要な資金の支援が想定される。
政府は処理水放出による風評被害に備えるため、水産物の売り上げが減った場合に支援する基金などを設けている。これとは別の支援策が求められていた。鈴木財務相も「水産関係者にどういった救済措置が取れるのか、真剣に考えるべきだ」と話している。
からの記事と詳細 ( 「処理水」で中国が輸入停止、漁業関係者に追加支援へ…ホタテ貝の国内加工・販路開拓 - 読売新聞オンライン )
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