Friday, February 24, 2023

「そりゃないやろ まじで?」老舗旅館でお湯替え「年2回」 レジオネラ属菌“3700倍”2023/02/24 21:38 - テレビ朝日

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 福岡県の老舗旅館で、温泉のお湯の入れ替えが年に2回しか行われていなかった事が分かりました。浴槽内からは最大で基準値の3700倍のレジオネラ属菌が検出されたという事です。

 温泉旅館:「ホテルの快適性と旅館の風情がある心と体の休まる宿です」

 創業1865年、昭和天皇が宿泊したこともある福岡県筑紫野市にある老舗高級旅館。週1回お湯を取り換えなければならないはずが、年に2回しか行っていないことが発覚。さらに基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出されたのです。

 NPO浴衛協・九州支部、新道欣也支部長:「集団感染のリスクがある数値だと」

 HPでは、大浴場では源泉かけ流しをうたい良質な温泉をアピール。

 温泉旅館「大丸別荘」のHPから:「奈良時代より湧き続ける温泉。万葉集にも歌われた歴史ある温泉。1300年湧き続ける二日市温泉」

 地元住民:「老舗の旅館で、中はすごくきれいで」「高級旅館という感じがする」「(Q.一年に2回しか(湯を)入れ替えていない)そりゃないやろ、まじで?」

 150年以上にわたり地元の人たちに愛され、県外からの観光客が多く訪れる老舗の高級旅館で、一体何が起きていたのでしょうか。

 騒動の発端は去年8月にさかのぼります。レジオネラ症を発症した客が出て、旅館の検査をすると基準値の2倍のレジオネラ属菌を検出。この時、旅館側は保健所に管理簿を示し「水の入れ替えを週1回以上行っている」「塩素の濃度は基準値を満たしている」と伝えました。

 旅館は浴場を一時休止し、洗浄を行い8月中に営業を再開。10月下旬の自主検査で「レジオネラ属菌は検出されていない」との届け出を出しました。

 しかし11月保健所が再検査すると、今度は3700倍のレジオネラ属菌が検出されたのです。さらに塩素濃度を測定すると、濃度が基準値以下だということも判明。保健所は旅館側を追及すると、内容は虚偽であったことを認めたといいます。

 NPO浴衛協・九州支部、新道欣也支部長:「メンテナンスが不十分で、そこにレジオネラ属菌が増殖しやすい」

 大浴場は源泉をかけ流し、一部の温泉を濾過(ろか)装置を使って、きれいにしていたと言いますが…。

 NPO浴衛協・九州支部、新道欣也支部長:「(Q.源泉かけ流しでもレジオネラ属菌は発生する?)汚染リスクがあるポイントはいくつかある。最も多いのは源泉の湯をためる貯湯槽。そこが発生源になる可能性が高い」

 旅館の宿泊者専用の浴場では、24時間入浴が可能なこともHPで宣伝していました。

 専門家によると、パイプなどに汚れがたまり増殖するケースもあるといいます。

 福岡県の条例(連日使用する循環浴槽の場合)では週に1回以上の完全な湯の入れ替えが義務付けられています。年間だと50回以上は湯の入れ替えが必要ですが、大丸別荘では少なくとも2019年以降、休館日のみ。一年に2回しか湯を入れ替えていなかったといいます。

 地元住民:「汚いですよね。(家の風呂は)ほぼ毎日か2日に1回替える」

 公衆浴場法は調査への虚偽報告に対し「2000円以下の罰金」との罰則を定めています。福岡県は今回のケースが適用できるか現在確認中だといいます。大丸別荘はホームページでコメントを出しました。

 温泉旅館「大丸別荘」のHPから:「本日の報道をご覧になられたお客様に大変ご心配をお掛けしており誠に申し訳ございません。報道の内容については事実でございます。12月末より換水清掃および塩素注入の体制を整え、基準を満たしたうえで大浴場の営業を再開しております」

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