Wednesday, July 27, 2022

イクラ高騰、さよなら「たかた丼」３０日に最後の提供岩手・道の駅高田松原 - 河北新報オンライン

2022年7月28日 6:00 | 2022年7月28日 8:45 更新

　岩手県陸前高田市の道の駅高田松原にある飲食店「たかたのごはん」の看板メニュー「たかた丼」が、３０日で販売休止となる。サケの不漁続きでイクラの価格が高騰しているためで「いよいよ収益が圧迫されてきた」と運営会社が苦渋の決断をした。最終日は「原価に近い金額」（同社）で限定販売の大盤振る舞いをする。

　たかた丼は地元産のコメ「たかたのゆめ」に近くの広田湾産のカキやメカブを乗せた。調味料も市内の醸造会社のゆずポン酢を使うなど地場産品を幅広く使用している。

　イクラも三陸産だったが、価格高騰を受け、今年１月に半分を外国産に変更。「食べ比べることで三陸産イクラのおいしさを再認識して」と苦境を逆手に取ったＰＲをしたが、価格上昇は止まらず、販売を取りやめることにした。

　３０日は通常より２００円安い１食１２００円で限定４０食を用意する。運営会社の担当者は「看板メニューの休止は痛手だが、限界だ。サケ漁が始まる秋には再開したい」と話した。

　三陸産イクラだけが乗った「贅沢（ぜいたく）三陸いくら丼」（１食３５００円）の販売は続ける。８月４日には「三陸海鮮天丼」（１４００円）や「かつお生姜（しょうが）漬け丼」（１０００円）など７種類の新メニューが登場する。

　連絡先は道の駅高田松原０１９２（２２）８４１１。

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