神奈川県内で19日、新型コロナウイルスに感染した8人の死亡と、129人の感染が明らかになった。感染経路不明は62人。県と横浜、川崎、相模原、横須賀、藤沢の5市の保健当局が発表した。
横浜市は4人の死亡を発表した。100歳代の女性はクラスター(感染者集団)が発生した市内の特別養護老人ホームの入所者。1月17日に陽性と分かり入院、26日に退院したが、症状が悪化して29日に再入院し、2月12日に死亡した。80代女性はクラスターが発生した市立みなと赤十字病院(中区)の入院患者。新規感染者は65人。金沢病院(金沢区)と汐見台病院(磯子区)で各4人、横浜新都市脳神経外科病院(青葉区)で3人の感染が新たに分かり、クラスターはそれぞれ計17人、29人、60人になった。
県は三浦市の80代男性の死亡と18人の感染を発表した。男性は1月13日に発熱し、2日後に感染が判明。軽症で自宅療養していたが、本人が県のコロナ119番に「症状が思わしくない」と相談し、同19日から入院していた。新規感染者のうち2人はクラスターが発生した秦野赤十字病院(秦野市)の職員で、感染者は計25人になった。
川崎市は、中原区の80代男性が亡くなったと発表した。男性は18人のクラスターが起きた市南部の病院の入院患者。1月3日に発熱とせきがあり、陽性が判明。2月15日に肺炎による死亡が確認された。新規感染者は20人。市立井田病院(中原区)の医師と看護師3人が含まれる。この日の保健当局の発表には入っていないが、同病院は19日、看護助手1人と80~90代の入院患者5人の陽性が新たに分かったと発表し、計11人のクラスターと認定された。全員同じ階の内科系病棟の職員・患者といい、この病棟の新規入院を中止した。
横須賀市は80代女性の死亡と3人の感染を発表した。女性は利用していた短期入所施設「
藤沢市は80代女性の死亡と8人の感染を発表した。女性はクラスターが発生した市内の高齢者施設に入所中の9日に陽性が判明して入院していた。新規感染者のうち90代女性は同じ施設の入所者。関連の感染者は計15人となった。
相模原市は15人の感染を発表した。うち1人は相模大野病院(南区)の職員で、クラスターは31人になった。
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