4日午前、東京・小笠原諸島の母島で震度5強の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波はありませんでした。
気象庁は、今後1週間程度は今回と同じ程度の揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと4日午前6時8分、父島近海の深さ77キロを震源とするマグニチュード6.1の地震がありました。
この地震で
▽小笠原諸島の母島で震度5強の揺れを観測したほか、
▽小笠原諸島の父島で震度4の揺れを観測しました。
この地震による津波はありませんでした。
気象庁によりますと東京・小笠原諸島で震度5強の揺れを観測したのは7年前の2015年5月30日に発生した小笠原諸島西方沖を震源とするマグニチュード8.1の地震以来です。
今回の地震以降、午前9時までにこの地域で震度1以上の揺れを観測する地震は起きていません。
気象庁は、今後1週間ほどは最大で震度5強程度の揺れを伴う地震に注意するとともに、特にこの2、3日程度は規模の大きな地震が起きることがあるとして注意するよう呼びかけています。
警視庁 被害情報なし
震度5強を観測した母島では警察官が島の中を巡回するなどして、引き続き確認を進めています。
当時の状況について警察署の当直担当者は「10秒程度、激しい横揺れがあった。署内では棚からものが落ちるなどはなかった。建物の外を見渡すかぎり、大きな異変は確認されていない」と話しています。
震度5強を観測した母島にある小笠原警察署母島駐在所の職員によりますと、「地震発生時は近くの学校の体育館で剣道の稽古をしていましたが、突然、下から突き上げるような強い揺れを感じました。稽古には小学生も参加していて驚いて泣き出す子どももいました。電気は通常どおりついていて、物が落ちるようなことはありませんでした。現在、警察官が島内を巡回して被害がないか確認を進めています」と話していました。
小笠原村役場では
震度5強を観測した東京の小笠原村役場にいた職員は、「役場の宿直室にいた。突き上げるような揺れを感じたあと、10秒くらい横に揺れた。電気はついている」と話していました。
午前8時45分現在、けが人などの被害の情報はないということです。
小笠原村 母島の民宿では
また別の民宿を営む田澤誠治さんは、「地震が起きたときは寝ていたが突き上げるような揺れで目が覚めた。壁に掛けてあった絵やテーブルの上のものもそのままで、落ちたものは無かった。電気もついていて、特段の影響はありません」と話していました。
政府 総理大臣官邸に連絡室設置
今回の地震を受けて、政府は、午前6時10分、総理大臣官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置し、関係する府省庁や自治体と連絡を取るなどして、被害の状況などについて情報収集を進めています。
小笠原諸島で震度5強は2015年以来
気象庁によりますと、東京・小笠原諸島で震度5強の揺れを観測したのは、7年前の2015年5月30日に発生した小笠原諸島西方沖を震源とするマグニチュード8.1の地震以来です。
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