マンションの売却を検討するとき、「いくらで売れる」のか気になってしまうものです。不動産会社に売却の相談をする前に、どの程度の価格で売れるのかを把握しておきましょう。マンションの相場はインターネットを使えば自分で調べることができ、大まかな目安を把握することができます。今回はマンションの売却相場や調べ方、一括査定サービスの使い方を解説します。
マンションの築年数と売却価格
建物は一般的に、築年数が経過した物件のほうが売却価格は低くなります。新築~25年目までは徐々に価格が下落していき、25年目以降では下落幅は狭まって横ばいとなる傾向が見られます。
マンションの価格は需要によっても変わってきます。そのため、ヴィンテージマンションとして人気があるなどの理由があれば、築年数が経過していてもそれほど売却価格に影響を与えないこともあります。
ある程度の相場を把握したうえで、不動産会社に詳しく査定をしてもらい、早めに売却するほうが売却価格は下がりにくくなります。売却を進める第一歩として、まずは売却価格の相場をつかんでおきましょう。
主要エリアのマンションの売却相場
マンションの売却をスムーズに進めるために、取引の多い主要エリアの相場を理解しておきましょう。国土交通省が提供している「不動産取引価格情報」の2020年第1四半期~第3四半期のデータを基に中古マンションの売却相場をまとめました。
エリア |
平均売却価格 |
---|---|
東京 |
3,695万円 |
神奈川 |
2,620万円 |
千葉 |
2,041万円 |
埼玉 |
2,120万円 |
愛知 |
2,048万円 |
大阪 |
2,264万円 |
京都 |
2,390万円 |
滋賀 |
2,678万円 |
福岡 |
1,658万円 |
全国的に見ると、東京や神奈川など人口が多いエリアの売却価格が高いのが分かります。西日本エリアでは大阪や京都が高く、中心部に近いエリアほど価格が高くなる傾向が見られます。
特徴的なのは滋賀ですが、大阪や京都へのアクセスが良く、子育てをする環境に適しているので人気が高まっていると予想されます。マンション価格が上昇しているエリアは、人口増加など何らかの要因で需要が高まっていると考えられます。
「不動産取引価格情報」のサイトからは各都道府県の相場を調べることができるので、住んでいるエリアの情報を収集して、売却価格の目安を把握してみましょう。
自分で相場を調べる方法
マンションが実際どれくらいの金額で売却できるのかを知るには、インターネットを利用して調べてみると便利です。主なものとして、取引情報提供サイト・シミュレーションサイト・不動産情報ポータルサイトの3つがあり、それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。
サイトの種類 |
特徴 |
おすすめの人 |
---|---|---|
取引情報提供サイト |
「レインズマーケットインフォメーション」など、全国の取引事例から相場を把握できる |
取引事例から相場を知りたい人 |
シミュレーションサイト |
スマホやPCから必要事項を入力すれば、手軽に査定額が分かる |
時間をかけずに相場を知りたい人 |
不動産情報ポータルサイト |
住んでいるエリアや沿線から、参考価格を知ることができる |
売り出し価格を調べたい人 |
LIFULL HOME’Sでは、「プライスマップ」で特定のマンションの参考価格を、「住まいインデックス」で周辺地域の相場を調べることができます。
マンションの参考価格が分かれば、査定依頼をする不動産会社選びもスムーズになるので、ぜひ活用してみましょう。
マンションを売却するときの流れ
マンションの査定を行ってから、売却が完了するまでにかかる期間は、一般的に3~6ヶ月といわれています。スムーズに売却を進めるためには、全体の流れを押さえておくことが重要です。
■売却準備・査定
↓
■不動産会社を選ぶ
↓
■売却プランを決める
↓
■販売活動・内覧対応
↓
■売買契約
↓
■引き渡し・決済
マンションの売却は上記のような流れで進んでいくので、不動産会社とうまくコミュニケーションを取りながら取り組んでみましょう。住み替えや売却時に住宅ローンが残っている場合は、どのタイミングで売れるのかも大事なポイントとなってきます。
担当者にしっかり販売活動を行ってもらうために、物件のアピールポイントなどを整理して伝えておきましょう。売主側が積極的に情報提供をしていくことで、担当者との連携が取りやすくなり、早期の売却に結びつきやすくなるはずです。
複数の会社に査定依頼をしよう! 一括査定サービスの使い方
売却査定を依頼する不動産会社は1社だけに頼んでも、適正な価格なのかを判断しづらいものです。一方で、1社ずつ査定をお願いするのも手間がかかります。
一括査定サービスを利用すれば、一度の入力で複数の会社に査定依頼が行えるので便利です。インターネットを通じて必要な情報を入力すれば、不動産会社から査定額が通知される仕組みであり、大まかな売却価格を知ることができます。
入力する情報量が多いほど正確な査定を受けられるので、手元に登記事項証明書や購入時の契約書などをそろえておくといいでしょう。LIFULL HOME’Sの売却査定サービスなら、Webから申し込んで即日~3日以内に査定額が分かります。
また、いきなり不動産会社に相談するのはためらいがあるけれど査定額は知りたいという方は、匿名での簡易査定を利用してみましょう。メールアドレスを登録すれば無料で使えるので、簡易的な査定額を知りたいときに便利です。
大まかな査定額が分かったら、詳しい査定を行ってもらうために不動産会社を絞り込んでみましょう。その際は、担当者とうまくコミュニケーションを取れるかという点を重視してみてください。
細かな部分でもていねいに対応してくれる担当者であれば、安心して任せることができるはずです。売却に関して気になる点は、遠慮をせずに相談をしてみましょう。
知っておきたいポイントQ&A
Q.マンションの売却はどのタイミングがお得?
A.築年数が浅いほうが高い価格をつけやすいです。築10年目までは価格がどんどん下がってしまうので、売却を検討したらすぐに行動しましょう。一方、築25年を超えてくると価格は横ばいとなるため、あせらずじっくりと検討することが可能です。
Q.査定価格に影響するのは築年数以外に何がある?
A.築年数以外にも、立地条件・広さ・間取り・設備・共用部分・管理状態など、さまざまな要因が価格に影響します。正確な査定額を把握したいときは、訪問査定を依頼しましょう。査定価格の根拠も教えてもらうことができます。
まとめ
- マンションは築年数が古いほど、売却価格が低下する傾向にある
- マンションの売却価格の相場は、エリアごとに自分で調べることが可能
- 自分で調べるときは、不動産ポータルサイトなどを活用してみよう
- マンションを売却するときの流れを把握しておくと、スムーズに進められる
- 一括査定サービスを利用して、少しでも高くマンションを売却しよう
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May 11, 2021 at 10:00PM
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【ホームズ】住まなくなったマンションいくらで売れる? 相場の調べ方と一括査定サービスの使い方 | 住まいのお役立ち情報 - LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)
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