患者数300万人と言われる「糖尿病」。患者に密着すると、量より質のため食費が意外にかかる!?一方で、温泉やスポーツジムが医療費控除の対象に…。
男女ともに死亡数が多い「大腸がん」。早期発見と進行してからの治療ではどれだけ費用が違うのか?
さらに、1回約237万円の先進医療が高額療養費制度の適用で驚きの値段に!
■60代の時に「2型糖尿病」…食事・運動療法に励む
都内で妻と2人暮らしの村松幹三さん(85)。60代の時に、生活習慣などが原因とされる2型糖尿病と診断されました。当時、全く自覚症状がありませんでしたが…。
村松幹三さん:「うそでしょ?って。3軒ぐらい(病院)をまわりました。そしたら、どこへ行っても糖尿病ですと言われて」
糖尿病は、インスリンというホルモンが膵臓から分泌されなかったり、減ったりすることで慢性的な高血糖となります。
進行すると、失明や心筋梗塞(こうそく)、脳卒中など危険な合併症を引き起こすこともある病気です。
重要なのは食事制限ですが、朝はサラダにシリアル、そして牛乳。糖質を抑えた食事です。
村松さん:「(マヨネーズなどを)かけて、牛乳を飲んで、というのが大体の朝ご飯。野菜中心」
夕食は、野菜がたっぷりとれるタコスやメバルの煮つけなど、低い糖質の食事を心がけているといいます。
村松さん:「分量がそんなに食べられない」
量も少なく、一見以前より食費はかからないように見えますが…。
妻 村松加代子さん(84):「良いものを食べさせようという、主婦としてはね。(食費は)ちょっと値段は上がっています」
量より質の食事に切り替えたため、食費は以前よりかかるようになったといいます。
食事の他に、糖尿病で重要なのが運動です。昼食後、40分の散歩。ただし、この時期は、注意が必要です。
村松さん:「こういうところを歩くときは、日陰はどっち側かというのを見る。それで、向こう側だったら渡る」
糖尿病は、脱水症状を起こしやすく、暑い日はショッピングモールなどエアコンの効いた場所を散歩するといいます。
日々、食事療法や運動療法に励む村松さん。一体、糖尿病の治療費は、いくらかかるのでしょうか?
■意外にかかる?かからない?“糖尿病の値段”
錦糸町内科ハートクリニック 福井悠院長:「こちらが血糖値ですけど、6(基準値5.5)を下回っている。非常に順調です」
2カ月に1度の検査。その費用は…。
村松さん:「1620円。今日はエコー(検査)があるから高い。エコーがなければ、半分ぐらいかな。1000円以下」
この他に薬代が1カ月600円程度。村松さんの場合、糖尿病にかかる医療費は自己負担で、年間およそ1万2000円でした。
医療アドバイザーの御喜千代氏は重症度が増すほど、お金がかかるといいます。
御喜氏:「例えば、糖尿病によって腎症という腎臓の病気になると透析が必要になってきます。そうすると、大体1カ月40万円ぐらいの医療費がかかってきます(※高額療養費制度で実質1万円〜2万円の負担)」
重くのしかかる医療費。実は、糖尿病では、意外なことが医療費控除の対象になっていました。それは、スポーツジムです。
糖尿病患者の笠井美佐子さん(78)。治療の一環で、このジムに通っています。控除を受けるため必要なのが…。
湘南内科医院 野尻陽子院長:「医師の書く運動療法処方箋に基づいて、運動をやっているということですね」
治療として認められるには、指定された施設を利用することなどが条件です。
全国に、こうした指定施設が200カ所以上あります。
笠井さん:「医療費控除の枠もいただけるので、年金生活になってからは助かりますね」
年間の利用料が、およそ8万6000円のこのジム。これが医療費控除の対象となります。
さらに、こんな施設でも…。温泉です。控除の対象となるのは全国で17カ所。こちらの施設の利用料は1回、1430円ですが、医師の処方を受けた糖尿病患者は、これが医療費と認められます。
医療費が年間10万円を超えると、確定申告などで、納めた税金が一部戻ってくるのです。
御喜氏:「医療費の控除というのは、自分から申請しないと返ってこない。しっかり調べてから、楽しんで治療するっていうことも大切だと思います」
■意外にかかる?かからない?“大腸がんの値段”
そして、全国でおよそ15万人の患者がいるといわれる「大腸がん」。その治療費は、いくらかかるのでしょうか?
横浜市に住む三浦さん(仮名・77)。去年5月、ひどい便秘に悩み受診しました。
大腸ポリープが見つかった三浦さん(仮名):「便秘のほうは問題なかったのですが、1回検査しませんかという話だったので。その時に、ポリープが4つありました」
幸い早期発見だったため、内視鏡手術ですべて切除することができ、その後の組織検査も良性でした。検査費を含め、かかった費用は…。
三浦さん(仮名):「入院費と手術代も含めて、トータルすると(自己負担は)8万2000円ぐらいかな」
検査や6日間の入院がおよそ28万円、手術代が3回で19万円ほど、総額およそ47万円。自己負担額は、8万3000円ほどでした。
三浦さん(仮名):「(Q.金額はどうですか?)良かったです。これぐらいなら、なんとかなるという感じでした」
一方、がんが進行してから見つかると、費用はどう変わるのでしようか?
横浜市内のタクシー運転手、佐藤さん(仮名・58)。
大腸がん患者 佐藤さん(仮名):「少し痔(じ)持ちだった。出血が年に数回あって、また痔かなと思っていたのですが、3カ月ぐらいチョロチョロ出血するようなものが続いていて」
去年、検査をした時は…。
神奈川県立がんセンター 塩澤学部長:「ここに、ちょっと透過性のある丸くなったところ、これが腫瘍(しゅよう)ですね」
色が薄くなった部分が腫瘍です。4センチほどあり、大腸がんのステージ3と診断を受けます。
大きな手術を経て、2週間の入院。その後、抗がん剤治療を行いました。かかった費用は…?
佐藤さん(仮名):「入院費も入れて、全部で(自己負担額は)50万円もかかっていないと思います」
薬代が、およそ5万円。手術代が167万円ほど、総額、およそ259万円。高額療養費制度を利用して、自己負担額は33万円ほどでした。
重症化や再発によって、増えていく医療費。今、注目を集めているのが、ある「先進医療」です。
今回特別に、その医療の現場にカメラが入りました。
■1回約237万円→自己負担額は最大26万8000円ほどに
神奈川県立がんセンター医学物理工学科 草野陽介科長:「ここが加速器室になります。全長が直径20メートルで、全周にすると約63メートルになります」
室内を巡る巨大な装置です。ここで生み出されるのが重粒子。長いパイプを通って治療室に送られ、ここで、放射線治療の一つ、重粒子線治療を行います。
神奈川県立がんセンター 放射線治療科 加藤弘之部長:「重粒子線治療は(がん)細胞を殺す効果が強い。とくに大腸がんという病気は、通常の放射線治療ではなかなか効果が出づらいというところがあるので、重粒子線治療が期待されている」
気になる費用は、1回の治療でおよそ237万円。これまでは、全額自己負担でした。
しかし、去年、高額療養費制度の適用が認められ自己負担額は、最大で、26万8000円ほどになりました。
御喜氏:「病気は本当にならないのが、一番金がかからなくて自分も幸せだが、早期発見、早期治療ということは非常に大切なことなので、(健康診断など)何かやってもらいたいなと思います」
"いくら" - Google ニュース
September 09, 2023 at 09:00AM
https://ift.tt/mY0zivA
病気になったら…いくらかかる?糖尿病・大腸がんの値段 “意外な ... - テレビ朝日
"いくら" - Google ニュース
https://ift.tt/GPWr3HV
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
0 Comments:
Post a Comment