サウサンプトン(ペンシルベニア州東部)=合田禄
米宇宙企業ブルーオリジンとヴァージン・ギャラクティックが7月、自社の宇宙船に人を乗せた宇宙飛行を相次いで成功させた。いずれも数分間の無重力を体験し、黒い空と丸い地球を見て帰還する短時間の飛行。旅費は数千万円とまだ高いものの、一般の人でも宇宙に行ける時代が到来しつつある。宇宙旅行の参加者らを対象に、高い重力加速度(G)を体験する訓練を提供する企業もある。
米ペンシルベニア州東部の街サウサンプトン。工場が立ち並ぶ一角に、飛行士の訓練を請け負う企業NASTARセンターがある。訪ねると、体育館ほどの大きさの部屋を案内された。
8メートルほどのアームの先に1人用の座席がついた装置が置かれている。アームが高速回転し、宇宙船に乗ったときにかかるGを体験できるという。Gのかかり方や方向によっては脳に血液が回らなくなり、失神してしまうこともある。訓練を統括するグレン・キングさん(66)は「打ち上げの時にどんな感じになるのかを理解しておくことが非常に重要なのです」と語った。
装置は25Gまで作り出せるが、プロの飛行士の訓練でも通常9Gまでで、初期の訓練だと6Gくらいという。訓練中は、体験者の様子をモニターで確認しながらGをかけると説明した。
10分の宇宙旅行、訓練は14時間
このほか、座席が跳ね上がっ…
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宇宙旅行いくらで行ける? Gや脱出訓練、参加者続々 - 朝日新聞デジタル
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