Saturday, July 3, 2021

小池都知事サプライズ参戦に「名女優」の声も 都民に訴えた懸命の“母心” - ニッカンスポーツ

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千代田区の都民ファーストの会候補者を訪れ、グータッチで激励する小池百合子都知事(撮影・鎌田直秀)
千代田区の都民ファーストの会候補者を訪れ、グータッチで激励する小池百合子都知事(撮影・鎌田直秀)
  • 千代田区の都民ファーストの会候補者のもとを訪れた小池百合子都知事(撮影・鎌田直秀)

東京都の小池百合子知事(68)が3日、選挙戦最終日の東京都議選(今日4日投開票)で、特別顧問を務める都民ファーストの会の応援にサプライズ参戦した。選挙戦介入の意思を示していなかったが急転。午前中から中野区の候補者を訪問した。街頭演説に登壇することはなかったが、グータッチなどで激励。ガラス張りの選挙カーに候補者と同乗し、有権者に手を振るパフォーマンスで締めた。同候補者は「知事は声絶え絶えだったのですが『絶対勝てるし、勝つんだ。都政を進めていかないといけないから、都民ファーストの会しっかり』の言葉は印象深い」と明かした。

小池氏の判断で10選挙区以上をまわったが、滞在はいずれも5分程度。写真撮影を行い、候補者らはSNS上で「知事に来ていただきました」と有権者へアピール。事前に伝えた候補者以外にも合間をぬって追加し、マイク納め後に中野区を再訪問後、未訪問候補者も巡り1人でも多くに力を与えた。中には4年前に第1党を勝ち得た神風ならぬ「百合子風」にあやかろうと知事に訪問を志願し、実現した新人候補もいた。

中止予定を覆して決行した2日の会見では、弱々しい声で「どこかでバタッと倒れているかもしれないが、それも本望」。この日も懸命に“チルドレン”を支える母心を都民に訴えた形にも見える。中野区在住の70代女性は「無理をしてでも頑張る姿にグッときた」。一方、60代女性は「会見ではヨボヨボのおばあちゃんみたいに同情を誘い、今日は元気そう。名演出家というか名女優だなと思ってしまうところもある」との声もあった。【鎌田直秀】

○…中央区(定数1)から立候補する池辺愛氏(40)は3日午後7時前、やっと小池都知事の応援を受けた。知事はこの日現職優先で各選挙区を回ったが、新人の池辺氏はどうしても小池都知事からの激励を受けたいと思い、アポなしで直撃しようと考えた。だが、都民ファ幹部からの要請を受けて直撃は断念したものの、最後の最後になって、選挙区である茅場町駅前での対面が実現した。池辺氏は「パワーをもらいました。これで、最後のお願いにも力が入ります」と話した。

【東京都議選中央区立候補者】(定員1/立候補者4)都民 池辺愛氏(40=元ラジオパーソナリティー)維新 岸野智康氏(26=一般社団法人代表)自民 石島秀起氏(61=元中央区議会議員)立民 松田朝子氏(61=旅行ライター)※届け出順

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