北海道は6月5日、新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された274人（他再陽性2人）中、北海道発表分84人（他再陽性2人）の詳細を発表しました。 5日は16人が死亡（札幌市13人、北海道発表分2人、小樽市1人）、感染者は札幌市で159人、旭川市12人、函館市11人、小樽市8人が確認され、あわせて202人。 札幌の死者13人は、5月28日と並ぶ2回目の過去最多で、北海道全体でも30日以降の1週間で101人が死亡。死者の増加傾向が続いています。 感染者は13日連続で前の週より減少し、土曜日では5週ぶりに200人台となりました。 新規感染者は減少傾向が見られるものの、人口10万人あたりでは北海道「36人」と緊急事態宣言の目安となる「25人」を上回り高い水準が続いています。 北海道発表分として、新たなクラスターが2つ確認されました。 ●医療機関（石狩地方）：5人 入院患者1人の陽性が5月29日に確認され、濃厚接触者の検査を進めたところ、入院患者5人の感染が確認されました。 70代から80代で、軽症または無症状です。 これまで118人にPCR検査を行っています。 ●認可保育園（江別市）：5人 園児1人の陽性が5月31日に確認され、濃厚接触者の検査を進めたところ、5人（園児2人、職員3人）の感染が確認されました。 10歳未満から50代で、軽症です。 これまで40人にPCR検査を行っています。 これまでのクラスターが拡大しています。 ●とわの森三愛高校（江別市） 新たに生徒1人の感染が確認され、この関連の感染者は計12人になりました。 ●サービス付き高齢者向け住宅（石狩地方） 新たに入居者11人の感染が確認され、この関連の感染者は計21人になりました。 ●障害者支援施設（胆振地方） 新たに職員1人の感染が確認され、この関連の感染者は計64人になりました。 ●事業所（オホーツク地方） 新たに従業員1人の感染が確認され、この関連の感染者は計9人になりました。 ●北海道医療団「帯広第一病院」（帯広市） 新たに職員1人の感染が確認され、この関連の感染者は計79人になりました。 ●地域密着型特別養護老人ホーム「池田長寿苑」（池田町） 新たに職員1人、入居者1人の感染が確認され、この関連の感染者は計11人になりました。 ●孝仁会「星が浦病院」（釧路市） 新たに入院患者1人の感染が確認され、この関連の感染者は計24人になりました。 ●釧路市立鳥取西中学校（釧路市） 新たに生徒1人の感染が確認され、この関連の感染者は計6人になりました。 【6月5日北海道発表分の感染者情報】（再陽性2人含む） ▼空知地方：5人 ・岩見沢市：1人 ・非公表：4人 ▼石狩地方：42人 ・石狩市：2人 ・江別市：9人 ・千歳市：7人 ・恵庭市：2人 ・非公表：22人 ▼後志地方 ・倶知安町：1人 ▼胆振地方：7人 ・室蘭市：1人 ・苫小牧市：2人 ・非公表：4人（中等症1人） ▼日高地方：1人（中等症・再陽性） ▼渡島地方：1人 ▼上川地方：5人（中等症1人） ▼留萌地方：1人（再陽性） ▼オホーツク地方：1人 ▼十勝地方：15人 ・帯広市：2人 ・芽室町：1人 ・幕別町：2人 ・非公表：10人 ▼釧路地方：3人 ・釧路市：2人 ・非公表：1人 ▼根室地方：1人 ●札幌市：1人 ■東京都：1人 ■沖縄県：1人 5日は新たなクラスターが函館市の「保育所」で確認され、北海道内で計3つになりました。 274人中、78人の感染経路が不明で、重症者は前日から5人減り42人。札幌市は前日から4人減り25人となりました。北海道内での重症者数はこれまで最多だった第3波の2020年12月16日の37人を上回る過去最多の状態が続いています。 札幌市では4日、自宅待機の70代女性が死亡していたことと、保健所内での連携ミスで「健康観察」が陽性の告知から6日間行われず、結果的に患者1人が死亡していたことが明らかになりました。 政府は北海道を含めた9都道府県で5月31日までとしていた「緊急事態宣言」を6月20日まで延長しています。 北海道は、北海道全域へ「外出自粛」や札幌近郊と旭川市など10市町村で酒類やカラオケを提供する店の「休業要請」、1000平方メートルを超える集客施設の「週末の休業要請」などの対策に加え、北海道へ来ることの自粛要請、感染対策ができない場合のイベント中止検討などの対策を追加し、協力を呼びかけています。 北海道内の感染者は、計39221人となりました。
UHB 北海道文化放送
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