
茨城県境町の住宅で2019年9月に親子4人が殺傷された事件は7日、殺人の疑いで埼玉県三郷市、無職岡庭
捜査本部のある境署で7日午後、原田哲也・刑事部長や綿引英治・捜査1課長ら県警幹部3人が記者会見を開いた。原田部長は「所要の捜査を実施した結果、関与が強まり逮捕した」と述べた。
発表では、岡庭容疑者は19年9月23日午前0時40分頃、境町若林の会社員小林光則さん(当時48歳)の自宅で、光則さんと妻でパート従業員の美和さん(当時50歳)の胸や首を複数回刺すなどして殺害した疑い。
事件では、2階の子ども部屋で就寝中の長男(14)が両腕や両足などを切られて重傷、次女(13)はスプレーを手にかけられた。長女(22)は1階で寝ていて無事だった。県警はこれらの傷害事件についても、岡庭容疑者が関与した可能性もあるとみている。
捜査関係者によると、住宅1階の脱衣所の外壁に、よじ登ったとみられる足跡があった。県警は、脱衣所の無施錠の窓が侵入経路だったとみている。
県警は延べ1万84人の捜査員を投入し、事件発生から約1年7か月で容疑者逮捕にこぎつけた。ただ、住宅の室内や周辺からは、凶器などの有力な手掛かりは見つかっていないという。
直線で約30キロ離れた三郷市に住む岡庭容疑者には、小林さん一家との明確な関わりは確認されていない。境町内に親族はおらず、通い慣れた場所もないといい、県警は境町に地縁はないとみている。
原田部長は「有力な情報や被害者との接点がなく、非常に難しい事件と認識している」と語った。
容疑者の逮捕を知った境町の地元住民の間では、
「逮捕されて良かった。ただただそれだけ」。近くに住む親戚男性(66)は言葉少なに語った。一方で、「残された子どもたちがかわいそうだ」と思いやった。美和さんと小学校の同級生だった女性(51)は「どうして事件を起こしたのか聞きたい」と容疑者に怒りをぶつけた。
凶悪な事件に、住民らは不安な日々を送っていた。近所の女性(71)は事件後、自宅の防犯カメラを増やしたという。「容疑者が逮捕され、少しは安心できる」と話していた。
夫婦を知る住民らによると、美和さんは明るい性格で、公民館の掃除など地域の行事にもきちんと参加していた。夫婦仲は良く、家族で食事や旅行に出かけていたという。光則さんは長男の野球の練習に顔を出し、子どもたちを熱心に指導。優しく温厚だったという。
からの記事と詳細 ( 樹木に囲まれた一軒家、なぜ一家殺傷の舞台に…容疑の男と接点なく - 読売新聞 )
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