福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は、4月25日(日)1時52分に、鹿児島県の桜島を対象とした「噴火速報」を発表しました。 対象の噴火は43分前の1時09分頃に発生した爆発についてで、1時34分に発表されていた「噴火に関する火山観測報」によると、火砕流が南岳山頂火口より南西側へ1800m流下したとされています。 また、有色噴煙が火口上2300mに上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が5合目まで飛びました。桜島での爆発の発生は今回が今年71回目です。
噴火速報とは
通常、桜島における噴火速報は、 ・噴火警戒レベルの引上げや警戒が必要な範囲の拡大を検討する規模の噴火が発生した場合 ・社会的に影響が大きく、噴火の発生を速やかに伝える必要があると判断した場合 などに、登山者や周辺の住民に対して速報的に発表されます。 今回は対象とされる噴火は1時09分頃に発生した爆発についてで、発生から43分が経過しているものでした。通常の噴火速報よりも非常に遅く、既に噴火や火砕流が収束した後の発表でしたが、火砕流の流下についての影響周知を考慮して発表された可能性があります。 桜島の噴火警戒レベルはレベル3(入山規制)で、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒するよう呼びかけられていました。
火口周辺警報の対象を拡大
その後、気象台は2時40分に噴火警報を切り替える旨の情報を発表し、大きな噴石及び火砕流に警戒すべき範囲を「南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲」から「南岳山頂火口及び昭和火口から2kmを超えた居住地域近くまでの範囲」に拡大しました。 噴火警戒レベルについては、「レベル3、入山規制」が継続されています。
ウェザーニュース
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