Tuesday, January 5, 2021

ブサ猫役の神木「難しかった」 - auone.jp

utalasin.blogspot.com

「これから先はなんでもできると思う」と未来への展望を述べた俳優・神木隆之介。2020年、新型コロナウイルス感染拡大により、世界中が未曽有の危機に陥ったなか、神木がたどり着いた考え方。奇しくも2021年の始まり、神木はブサ猫になった!?

1月6日からスタートするドラマParaviおじさまと猫』で、ペットショップで売れ残ったぶさいくな一匹の成猫の声を担当する神木。その猫は、店先に並ぶも、誰からも見向きもされず、いつしか愛されることを諦めてしまっていた。

そんななか、妻に先立たれ寂しさに押しつぶされそうになっていた世界的なピアニストの神田冬樹(草刈正雄)が、その猫に一目惚れし、家に連れ帰り“ふくまる”と名付け共同生活を始める。

これまでも、映画『千と千尋の神隠し』で小太りのネズミの声や、『ドラえもん のび太の恐竜』では恐竜の子供ピー助を演じるなど、人間以外の声の芝居を経験してきた神木だが「難しさで言えば10段階で10。本当に大変だった」と胸の内を明かす。

ふくまるの話す言葉の語尾は「にゃ」「にょ」など猫語が使われるという技術的なことはもちろんだが、漫画のPVを作成した際、ふくまるを演じたのが人気声優の釘宮理恵だったことも、神木の頭を悩ませた。

「僕らアニメ好きからすると、釘宮さんは“可愛い”の体現者なんです。そんな方がやられていた声を僕がやるというのも不安でした。性別も男ですからね。声のトーンをどうしたらいいのか……というところから方向性が決まるまではとても難しかったです」。

そんな難役だが、神木が核としたのがふくまるの気持ち。監督からは「やさぐれた感じで」というディレクションがあったというが、最初は誰からも愛されないことへの諦めがあった猫が、おじさまと出会ったことで、生きることへの希望を抱くとともに、失うものの怖さに気づく。こうした気持ちの変化を繊細に演じることを心がけたという。

映像に合わせて声を当てる役だけに、あまり現場で出演者と共演する機会がないという。そんななかでも、一度対面したおじさま役の草刈には魅了されたという。「いつ見ても紳士的で、おじさまという言葉が本当に似合う方。一度草刈さんの前で、ふくまるの声をやってみたのですが『素晴らしいね。可愛いよ』って言ってくださったんです。少なくとも草刈さんには受けたんだなと自信になりました」。

本作では、実際の猫ではなく、人形によってふくまるは表現される。神木は「本物の動物が演じた方がリアルなのかもしれませんが、逆に言うとできないこともある。人形が動くことで、猫の気持ちがより伝わりやすいと思うんです。猫ってこういう風に思っているんだろうなというのがお芝居を通してリアルに伝わる気がします」とメリットを挙げていた。

妻を失い寂しさを募らせたおじさまと、誰からも愛されないと思っている猫。そんな“おひとりさま”の切なさも劇中では描かれる。神木は昨年の自粛期間は「ひらすらオンラインゲームをやっていました。かなりレベルが上がったんですよ」とおどける。

芸能界でも友人が多いという印象がある神木だが「基本的に一人でも大丈夫なタイプ」と“おひとりさま時間”を満喫していたという。一方で、人と人が接することで感じるぬくもりの大切さも改めて実感した。

「自粛中、ネットでいっぱい服を買ったので困ることはなかったのですが、同時に、ものすごくお店に行って買い物をしたいという気持ちにもなったんです。やっぱりなにか欲しいものを手に取って、お店の人と話をして、試着して……という行為って大切なことなんだなって思いました」。

また、自身と向き合うことも自粛期間中で得た大きなことだったという。「僕は俳優の仕事をしていますが、今後芝居でなにができるのか……という発想よりも、芝居以外でどんな可能性があるのかということを考える時間が多かったと思います」と当時を振り返る。

この言葉通り、神木が自身の誕生日である5月19日に「デビュー25周年記念プロジェクト」と称して、6月にはYouTubeチャンネル「リュウチューブ」を開設した。「いまの世の中って“やりたい”と思ったことはなんでもできると思うんです。YouTube開設とか、カメラで佐藤健を撮ってみたり……。やったことないからできないではなく、やったことないからやってみよう、なんでも挑戦していきたいです」。

そんな神木が2021年、最初に演じたのがなんとブサ猫。ある意味で「なんでもできる」を体現するような役柄だ。好きなシーンは、ふくまると名付けられた猫が、最初におじさまの家にやって来てエサを食べるシーン。「ほどよくあざとい感じ。甘い声を出しているシーンを観てほしい」と語ると「あとは、年上の方に言うのも失礼なのですが、草刈さん演じるパパさんが、ひたすら愛おしくて可愛い。あんなに甘い声を出す草刈さんはほかでは観られないと思います。ぜひとも注目してほしいです」と見どころを語っていた。

取材・文:磯部正和

■ドラマParavi『おじさまと猫』

【放送局】テレビ東京、テレビ大阪 ※BSテレ東、テレビ愛知でも放送予定

【放送日時】2021年1月6日(水)スタート 毎週水曜深夜0時58分~1時28分

【主演】 草刈正雄

【声の出演】 神木隆之介

【出演】小関裕太武田玲奈平山浩行高橋ひとみ升毅

©テレビ東京

©「おじさまと猫」製作委員会

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( ブサ猫役の神木「難しかった」 - auone.jp )
https://ift.tt/3hKxVdq
エンタメ
Share:

Related Posts:

0 Comments:

Post a Comment