静岡県知事選は20日午後8時に投票が締め切られ、本社が行った出口調査の情勢などから、無所属現職の川勝平太氏(72)が、無所属新人で前参院議員の岩井茂樹氏(53)=自民推薦=を破り、4選を確実にした。
3期12年の川勝県政の是非が最大の焦点となった。川勝氏は立憲民主、国民民主両党県連などの支援を受け、連合静岡が推薦。圧倒的な知名度を生かし、小中学校の35人以下学級導入や東京五輪自転車競技の誘致、新型コロナウイルスワクチンの広域接種会場設置などの実績を訴えた。
自ら「最大の争点」と位置付けたリニア中央新幹線静岡工区の工事をめぐっては、大井川の水や南アルプスの生態系への影響に強い懸念を示し、早期着工を目指す国土交通省やJR東海をけん制した。
岩井氏は知事選では12年ぶりに自民党本部が推薦した候補者で、国とのパイプをアピールし、知事交代を訴えた。同党県連は衆院選の前哨戦と位置付け、県単位で110ほどの業界団体から推薦を受けるなどして組織戦を進めたが、出馬表明の出遅れなどが響き、支持が広がりきらなかった。
自民党は1月の山形県知事選、4月の千葉県知事選で推薦候補が落選。同月の長野などでの衆参補選・再選挙で3連敗した。今回も党を挙げて支援した岩井氏の敗北で、秋までに行われる衆院選に影響しそうだ。
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