
新型コロナウイルス収束の「切り札」とされるワクチン。医療従事者に続き、12日から始まる高齢者向けの接種で、一般国民へと対象が広がる。ただ、初期の供給量は限られており、感染が急拡大する中での効率的な接種に、自治体は頭を悩ませる。
千葉県では高齢者人口や感染者数が多い千葉市からワクチン接種が始まる。規模の大きい高齢者施設の利用者や職員への接種が優先して進められる計画で、市の担当者は「クラスター(感染集団)防止や効率的な接種を重視した」と強調する。
高齢者施設から優先的に接種を開始する自治体は多く、読売新聞の調査では29道府県に上る。一方、12日から接種を開始する東京都八王子市は先着順で予約を受け付ける方式を選んだ。
八王子市には、市外からも入居できる広域特別養護老人施設が25か所ある。入居者計約2500人中、約3割が市外に住民票を持つとみられる。市は3月末に65歳以上の市民約16万人に接種券を発送。施設には、接種券を持つ市民と、まだ接種券を受け取っていない市外の入所者が混在する。
同じ施設の中でも、接種を受けられない人が出かねず、市の担当者は「ワクチンの供給量が限られる中、まずは接種券を持つ市民から確実に接種を進めるべきだと考えた」と話す。
ただ、予約の受け付けを始めた5日は約1時間半で配分された量の上限に達し、市役所や保健所に苦情や問い合わせの電話が集中。市は「電話がつながらない時に流れる案内メッセージなどを工夫して対処していきたい」としている。
鹿児島県の離島・奄美大島の西部に位置する人口約1400人の大和村は、供給スケジュールの不透明さに気をもむ。
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