回転寿司の長所は自分で食べるネタの種類だけでなく量を調整し、支払い料金をある程度コントロールできる点にある。それでは実際に、回転寿司を利用した時にどれほどの金額を支払っているのだろうか。マルハニチロが2021年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2021」(※)を基に確認する。
次に示すのは回転寿司を利用している時に1人あたりいくらぐらい払うことが多いかを尋ねた結果。男女ともに1000円台がボリュームゾーンとなっている。
もっとも、1000円未満では男性は6.5%のみである一方、女性は19.2%。2000円台以降の全区分で男性の方が女性よりも値が高く、男性の方が支払額が高い≒たくさん食べていることがうかがえる。平均額は全体で1556円だが、男性では1742円、女性は1371円。371円の差が生じている。
他方、5000円以上は男性で2.0%、女性でも0.9%いるのが目にとまる。今件は支払い最高額ではなく、普段の支払額を尋ねているのに加え、家族などで一緒に行った場合でも1人あたりの金額を聞いていることから、よほどの大食漢であることが見て取れる。正直なところ、1回あたり1人5000円以上の量は想像が難しい。
この支払額について、地域別で見たのが次のグラフ。
甲信越が低く、北海道と北陸が高め。「西高東低」のような地域的傾向は見出しがたい。他方、地域別の平均利用皿数(寿司限定)を見ると、利用枚数が多い四国や北海道の金額が高くなるのは道理が通る。他方、北陸は皿数が少ないものの支払金額は高い。高額のネタが人気なのだろうか。
北海道は皿数は平均とさほど変わりないが(全体数プラス0.4皿)、支払額は地域別でトップとなっている。北海道の回転寿司利用者は高めの皿をよく選択する傾向があるのか、あるいは相場そのものが高めなのかもしれない。
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※回転寿司に関する消費者実態調査2021
2021年3月5日から3月12日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では21509人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。
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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。
(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。
(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。
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April 01, 2021 at 07:09AM
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回転寿司の利用時にいくら払うか、平均額は1556円(2021年版)(不破雷蔵) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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