
これは自民党にとって、致命的な敗北となるのだろうか。 3月21日に投開票された千葉県知事選と千葉市長選で、いずれも非自民系新人が当選した。 【写真】安倍総理が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」 千葉県知事選では新人で元千葉市長の熊谷俊人氏が、自民党が推薦する新人で元県議の関政幸氏や共産党推薦で新人の金光理恵氏らを破り、千葉市長選では熊谷市政で副市長として活躍した神谷俊一氏が勝利した。 熊谷氏の得票は140万9496票で、千葉県知事選史上最多。関氏の38万4723票の4倍近くにも及んでいる。選挙戦中で自民党が行った調査では57対23だったから、差はさらに拡大したことになる。 もちろんNHKは、投票箱が閉じられた午後8時に「ゼロ当確」を打った。神谷氏の当確についてもほぼ同時で、午後9時の開票開始よりかなり早かった。それほどの差があったわけだ。 実際に投開票日の前日である20日に千葉入りしてみると、それは明らかだった。 この日の熊谷氏の選挙演説は午前7時の柏駅前に始まり、午後7時過ぎの千葉市中央公園でのマイク納めまで12か所にも及んだ。そのうち午後3時から開かれた船橋駅南口での街宣を見てきたが、聴衆は意外と多く、100人ほど集まっていた。 後に動画で確認すると、熊谷氏はどの演説会場でも、けっこうな人数を集めていた。市長を11年間務めた千葉市のみならず、全県的に知名度と人気があるということになる。
千葉県政の主導権争い
そのような熊谷氏に対して出遅れ感があった自民党が推薦する関氏だが、選挙戦が進むにつれ、ますますその差が開いてしまったようだ。しかも選挙戦最終日は、関氏はマイク納めも含めて3度しか演説会を開かなかった。 そもそも自民党千葉県連内で、一致団結して関氏を応援していたわけではない。石井準一参議院議員などは早々に熊谷氏の支持を表明していたのだ。 その石井氏は森田健作前知事が初当選した2009年の千葉県知事選で、公明党とともに白石真澄氏を擁立している。白石氏は当時、その美貌でテレビの討論番組に出まくっていた売れっ子学者だったが、選挙ではその知名度を生かせず、全く鳴かず飛ばず。本人こそ「こんなはずではなかった」と泣きたい気持ちだったに違いない。 しかも有権者にアピールすべき政策のリーフレットといえば、A4用紙に印刷してホッチキスでとめたもので、資金はもちろん支援者たちの熱量すら入っている様子が見えなかった。 それに対して森田陣営は、各項目ごとに政策を整理して説明したパンフレットを作成しており、たとえ候補者本人が演説で政策を語らなくても、有権者には訴えられるという構成になっていた。 この時の県知事選でも投票日前日に千葉入りしたが、白石氏らが演説に出払った選対事務所で、石井氏がすでに諦め状態だったのが印象に残っている。それから12年たった今、森田知事の引退を契機に千葉県政の主導権獲得を狙ったのだろう。千葉県知事選は石井氏と自民党千葉県連の重鎮である河上茂幹事長の戦いだとも言われている。
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