藤田医科大学は25日、新型コロナウイルスのワクチンを接種して3カ月たつと血中の抗体の量が減ったという報告を発表した。2回目の接種から14日後と比べて4分の1に減っていた。海外でも同様の変化が報告されている。同大の土井洋平教授は結果について「一般的な傾向から予想される変化だ」と言う。
同大の20代から70代の教職員約200人を対象に、ファイザー製ワクチンを接種した後の新型コロナウイルスの感染や増殖を抑える抗体の量を測定した。1回目接種から3カ月後の抗体の量は、2回目から14日後の4分の1に減った。年齢や性別に限らず減っていたが、年代が低いほど3カ月後も量が多く、男性よりも女性の方が多い傾向だった。
一般的に抗体の量はウイルスへの感染やワクチン接種によって増えるが、その後急に下がる。感染を防ぐのに十分な抗体の量は分かっておらず、今回の結果から感染などのリスクがどのくらい変化したかは判断できないとした。また発症や重症化を防ぐ役割をもつ「細胞性免疫」の変化は調べておらず、3回目の接種が必要か判断するには不十分だとした。
今後は接種から半年後と1年後にも採血し、推移を調べる。土井教授は「一般に、2回接種で重症化や死亡をかなり長い間抑えられそうだと分かっている。まず接種できる人の2回接種を進めて重症例を減らすのが重要だ。2回接種後の感染例は時間とともに増えるとみられるが、どこまで抑えるべきか目標を決めてから3回目接種を議論することになる」と話す。
からの記事と詳細 ( ワクチン接種3カ月後に抗体減 国内調査、海外と同傾向 - 日本経済新聞 )
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